ミシュニャンガイド

みんなの為ではなく自分の為のグルメガイドブック

ミシュニャンガイド うどん⑬ 鳥なんざる つけ麺のウマ汁が残ったらどんな対応するのがベストなんだろう

 最初に断っておくが、このブログの写真は画面が重くなるのを防ぐためサイズを小さくしていた。しかしこの作業が思いの外面倒くさいので撮った時のままで掲載することにした。読者諸君には大変ご迷惑をお掛けしますが、なにとぞご理解のほどよろしくお願いいたします。って言ってもだ~れも来ないからやりたいようにやっていくわ!けっ!

 

 カレーうどんがたまらなく好きなことはここにずっと書いてきた。とはいえカレーなら何でもいいわけではなく、出汁のプンっと香っていること、ドロドログツグツではなくサラッとしていること、あまりスパイシーでないこと等いろいろ条件がある。そんなカレーを求めて日夜さまよっていた折に2回ほどお邪魔した店がある。ここのカレーはあまり好みではなかったとわずかに記憶が残っている。この店のうりは讃岐うどんであり、カレーなど邪道なのであまり力を入れていないのかも知れない。今回調査対象として名が挙がったのはたまたまどこかのブログで見かけて懐かしくて思い出したからである。そういえばあの店の他のうどんはどうなんだろう?とフイに頭に浮かび、よし!調査開始だ!となった次第である。店の名を「十四明」という。

 

 例により開店と同時に襲撃開始!1番乗りだ!以前お邪魔した時は開店と同時に何組か客がなだれ込んできた記憶があるが、今回は食事の間来客はなかった。よしよし、、オーダーはネットで見て決めていたが、再確認の意味からも壁の貼り紙やラミネートされたメニューを舐めまわすように眺めた。注文を聞きに来たオバンに「鳥なんざる」を頼んだ。頼んでしばらくしてから、大盛りにしてもらうのを忘れたことを思い出す。しかし間もなく出来上がるタイミングなので今更大盛りでとは言いにくい。大きな失敗であった。店は60歳くらいの夫婦で切り盛りしているようだ。10分ほどで料理到着。案の定麺は少々物足りない量だった。

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鳥なんざる

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つけ汁

料理を見た瞬間これは間違いなくうまいに違いないと鬼太郎の妖怪アンテナが反応した。ウマウマ注意報が発令された。ヤバい予感がビンビンであった。返す返すも大盛りにしなかったことを後悔した。まず汁を舐めてみた。う~ん、うまい!カツオや鳥のエキス、シイタケからいい出汁がジワジワ出てる!少し醤油が立っているけどつけ汁なんだからこれくらいの方が良いのかも。早速うどんをつけて食べてみた。ビロンッビロンッズボボッズボボッ!麺が太いのできしめんの時より鈍く重い低音が響き渡った。大将やオバンにも聞こえるように汁を周りに飛び散らしながら人間バキュームカーを演じてみた。服に飛んでくるのもお構いなしだ。讃岐を売りにしているだけあってこしは強いしつやつやでビル越しがたまんない!つけ汁にはこれでもかって位鶏肉が入っている。他にネギ、アブラゲ、しいたけも一杯。うまいんでどんどん食べ進んでいくとあっという間に麺が無くなっちゃった。こうなると思ったんだよね。汁は未だたくさん残ってるしどうすっか?ご飯でも頼んで雑炊にすっぺか?そうすっぺ!そうすっぺ!バラギ弁丸出し!!!

 

 ダメもとで恐る恐るオバンに聞いてみた「あんの~麺だけお代わりって出来る?」。オバンは聞いてくると言って奥に引っ込んでいった。大将は最初驚いていたが快く引き受けてくれた。量はどのくらいにする?って言われて、通常の1玉でって答えちゃった!喰えんのか?いっつもこれで失敗してるでしょ!何回痛い目あったら気が済むの?でも快く引き受けてくれた大将に敬意を表しこう答えるしかなかったんだよ。麺はすでに茹でてあったのを出してくれた。間があくと腹一杯になってくるので助かる。

 

 汁と均等に麺を口へ運ぶ。具材も麺に合わせて食べ進めていく。何とか汁を少し残すところで麺終了となった。ふい~っうまかった~!こりゃ~通っちゃうよ~!勘定済まそうとオバンのとこへ行くと思わず「ごちそうさま、うまかった~」って口をついて出てしまった。こんなことあんまり言わないタイプなんだけど。中から大将が顔を出し「食べれたか?すごい量だったけど」って言ってきたので、「つけ汁がうますぎて残すの勿体ないから追加したんですよ」って応じた。後は3人で笑い合った。1,200円、高い安いの評価は君たちに任せる。顔から汗が噴き出していたことは内緒にしておこう。

 

 今回改めて考えさせられたのは1つの店で1つのものだけ食べてその店の評価をしては大きな誤りを犯すという事。これは対人関係においても同じことがいえると思う。でもこちらがいくら相手のいろんな面を見て良い評価を下していても、相手が自分の1面しか見ておらず、それだけでこいつはダメな奴、嫌いな奴と評価して決め付けているんだったら良好な関係にはならない。それが今の本ママとこゆきの関係である。かなしい、、、