ミシュニャンガイド

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ミシュニャンガイド うどん⑱ ころうどん ころうどん初体験、初体験はどうしたらいいのか分からず取りあえずなめたり吸ったりしてみました

 本日が祝日ということを忘れていた。予告通り「生シラスど~ん」目指して南の果てまで突っ走ったが車の多いこと。ストレス溜めに走っているようなものだった。

 途中道の駅のようなところへ立ち寄り秘密のものを手に入れた。秘密なのでここでは書かない。本日の目的は「生シラスど~ん」なのだが、その道中欲しいものがいくつかある。タコ、干物、チリメンジャコ、○○○である。

 混みあう道中車をすっ飛ばした。生シラスの店に着いて店に向かって歩いていくと、なんと!本日終了の文字が!この店食材無くなると閉めちゃうんですよね。眺めていても仕方ないのでタコちゃんたちを買いに魚屋さんへ向かった。ところがその魚屋も人で一杯。とても入る気はせず撤退決定。散々な目にあった。

 昼飯どうするかなって考えていた時思い出したのが先日お世話になった常滑市の「善之屋」。ちょうど帰り道の道中だし夕方まで通しで営業しているので都合がいい。ブロローッて車ですっ飛んで行った。店に着くと暖簾も出ているし、駐車場の車も1台のみ、もうこっちのものだ。

 店に入っていくと土木関係者らしい人が2人。ブリュリュリュ~とか汚い音を立てて汁をすすっていた。内心「チッ!はよ食って去ねや!」と激しい煩雑感を覚えた。

 大将に「ざるうどん」というと、「今日はもうすぐ終わりなので冷たいものはころうどんしか出来ない」と言われた。どうするか?何にするか?30秒ほど考えた。「ではそれでいい」と答えると大将は「本当にいいのか?」と繰り返し問い返してきた。めんどくさいので「いいですよ」と返して黙った。なぜ冷たいものは出来なくて熱いものは出来るのか?聞いてみたい気がする。

 土木はこゆきが料理を待っている間に食べ終わったようだ。すぐ席を立つだろうと思っていたが中々立ち上がらない。グズグズ金を取り出したりして座っている!他のお客さんに迷惑だから早く出て行って下さい!と言いたくなる。でも土木は居座っている。

 そうして居る内ころうどんが出来上がり料理が運ばれてきた。

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ころうどん

素のころうどんは初めてである。初体験である。実に質素で庶民の味方といった風情である。ネギの切り方が雑でおまけに固い。しかし汁はしっかり出汁が効いてちょうどいい塩梅である。麺は大理石のように(大げさだけど)透き通っており手打ち感をしっかり出している。

 土木を蹴散らすためワザと思いっきり麺をすすってやった。ズリュッズボ、チュリュリュ~、チュポンッ!これを繰り返しアタックを掛けた。汁がシャツやパンツに飛び散るがお構いなしだ。すると土木は「やれやれ参ったよ」って感じで席を立った。お下劣攻撃成功である!でも勢いよく麺をすすり上げたためこゆきはむせてしまった。これを土木に見られてしまったのは失敗である。

 勘違いしてもらうと困るので付け加えておくが、土木関係の人を悪く言うつもりは毛頭ない。こゆきの先祖も土木関係の仕事をしていたし、職業で人を見る趣味はこゆきにはない!これだけは忘れないで!アタックが成功しこゆきはじっくりうどんを味わうことが出来た。汁は危うく全部飲み干しそうになったが何とかこらえた。

 食事中に親子が入ってきた。大将は困った顔をして「もう終わりなんですけど」と言いつつ「味噌煮込みとかカレー煮込みなら出来ます」とこたえていた。親子は平気な顔して「じゃ、味噌煮込み1つとカレー煮込み1つ、タマゴ入れて」と注文していた。大将は「カレー煮込みにはタマゴはあいません」と返していた。こゆき的には麺類全般に生卵は合いません、と言いたい。親子が待っている間に食べ終えたので大将に金を払った。550円。安いのか高いのかわけわからん。

 今日も気持ちが高揚するような出来事もなく、何にもいいことはなかった。