ミシュニャンガイド

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ミシュニャンガイド うどん㉓ ざるきしめん ミシュニャンガイドはこうして作られる

 朝8時過ぎ家で朝食を食べた。濃厚タマゴ掛けごはんに納豆と焼き肉を乗せて、時々口直しに白菜のおしんこ。当然味噌汁も漏れなくついてくる。立派な朝食である。

 いや食い過ぎ、カロリー高すぎと言ってもいいかも知れない。どうしてこんなきちんとしたごはんを食べたかというと本日はミシュニャンのお仕事はお休みしようと思っていたからだ。

 ところが2時間ほど経つと、休んでいていいのだろうか?ガイドを楽しみにしてくれている人々が待っているのではないか?と、ミシュニャン調査員の使命感が湧き上がってきてしまった。本能と言ってもいいかも知れない。

 しかも今日も暑い!つめた~いきしめんを思い浮かべると居ても立ってもいられなくなってしまった。ということで出撃じゃ!時計を見ると10時をまわっていた。

 10時台ということで昨日行った「長寿うどん」はやめて「みぶうどん」に決定。早速車をすっ飛ばした。10時45分に到着したが、今までこの店に来た時の時間帯は開店直後ばかりであった。なのでこんな中途半端な時間に訪問するのは初めてであった。

 しかし11時前なので客はセイゼイ1人か2人だろうと高をくくっていた。ところが店先の駐車場には2、3台車が止めてあり、店内に入ると涼しい顔をして5人ほど麺をすすっていた。

 「テメーら!そりゃ何メシだ!」って一喝してやろうかと思うほど怒りを覚えた。自分のことは棚に上げて他人を中傷誹謗するこゆきの悪い癖が出てしまった。自分だって朝めし食って、こんな時間に昼食だか何だか分からない時間に来ているんだから許してやろうよ、、と持っていきようのない怒りを静めた。

 おとなしく席に座るとすぐオババが注文を取りに来たのですかさず「ざるきしめん並」とオーダーした。来る前から閣議決定していたのである。

 ざるきしなんぞものの5分でやってくるだろうと思っていたが、なかなか現れず変だな?と感じていた。しばらくすると奥の方でオババたちが「ざるきし忘れてた!」とか「ココに書いてあるじゃん」とかのほほんとやりあっている声が聞こえてきた。まったくほんとにこの店のババーどもは!!

 でもここ直近3回位の訪問時は前よりほんの少しだけ接客態度が向上したような気がしないでもない。でも甘やかすとすぐ頭に乗るから誉め言葉は禁物だ。

 そのあとすぐざるきしがやって来た。

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ざるきしめん

オウオウオウ!よさげなビジュアルじゃねえか!麺がツルピカ。しかもウスウスビロビロ早速薬味をつけ汁に入れ麺をすすった。

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ざるきし薬味

 薬味はネギとショウガ。残念ながらわさびはなかった。でも麺をドップリ汁につけて薬味と一緒にすすり上げるとビルゴシバッツグン!おいし~い!もう少し冷たくしてくれると更に良かったんだけど、不満はない。

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ざるきし麺

 ここの麺は店で打っているんじゃないと思うけど、このビロビロ感はたまらん。コシはそれほどないが、製麺所からやってくる麺としては合格である。汁は少し酸味が強かったが食えない代物ではない。それなりのものだ。

 あっという間にメンクイ終了。食っている間も次々客が入ってきた。やはり知っている人は知っているんだねえ態度は悪いが味がまあまあなのと開店時間が早いということで人気店になっているんだね。

 食べ終わってレジに向かうと見知らぬアトピーのおやじが顔を上げた。どうやらここの大将か大将の息子のようだ。初対面である。この店ではババーどもしか見たことがない。大将は奥から声が聞こえてくるだけだったし、果たしてこのアトピーが大将なのか?でも大将なら調理中のはずだし?やはり息子か?なぞである。

 アトピーに代金440円を払い、店を後にした。アトピーはさほど愛想がよい方ではなかった。さすが「みぶうどん」の大将もしくは後継者である。