ミシュニャンガイド

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ミシュニャンガイド うどん㉖ 天もりきしめん 灼熱の日差しの中で食べる熱々のきしめんとてんぷら

2019/8/19

 愛知県大府市にある農協直営の地元物産直売所でとてもお得な食事をしてきた。この施設は大変な人気スポットで「げんきの郷」という。興味のある方は訪れる際の参考にしてくれるとうれしい。

 

 「げんきの郷」は大府市東浦町にまたがる広大な敷地を有する「愛知健康の森」に隣接している。風呂や足湯や直売所、食事処などが入っている。

 こゆきがよく行く美浜町の「魚太郎」の支店も入っていてかなりの人気だ。ネットで調べると朝9時から食事が出来ると判明したので早速ミシュッてみた。

 お盆休みも終わり、こんな平日の朝からこんなとこに来るやつぁーいめえ!と楽観的に考えていたら、とんでもない間違いであった。

 9時少し過ぎに到着するとすでに駐車場は8割方埋まっていた。こんな時間にここを訪れたのは初めてなのでビックリした。お昼とかは駐車出来ないくらいの人で溢れているのは知っていたが、あらためて人気の凄さがわかった。

 とにかく車を駐車して一目散に食堂へ向かった。食堂も何軒かあって、今回こゆきが目指したのは屋外で食べる方の店である。もちろんキチンと建物の中に入っているレストランもある。でも食べたいのは屋外店舗で提供されているブツなので、ど暑いのを我慢して外を歩き回った。

 屋外型の方は屋台村というエリアに集中している。ソフトクリームやはんぺんやタコ焼きなどを売っている店が並んでいる。その1番奥の方に目指す店はあった。その名を「げんき亭」という。無難なネーミングである。

 店の前に立ち厨房をうかがうとおやじが賄いメシの真っ最中であった。おやじに「食べれまちゅか?」と尋ねると少し驚いていたが「もちろん大丈夫です」と応えてくれた。ホッとした。なんせ朝というか夜中の2時に目が覚めて、それからこの店のことばかり考えていたので、今更「まだ準備中です」とか言われたらこの高ぶった気持ちをどう処理すればよいのか困ってしまう。おやじに「どうしてくれんの?ちゃんと責任取ってよね!」と詰め寄ってしまうかも知れない。場合によっては警察関係が出動して大騒ぎになるかも知れない。

 店の前に貼り出されたメニューをじっくり観察してオーダーを入れた。「天もりきしめん」である。実のところ既に食べログを見て注文するものは御前会議で決定されていたのだが、朝から狙ってきたことを悟られないためにわざと悩んだふりをしたのだ。

 おやじは早速調理に掛かってくれた。15分ほど待っている間再度メニューを眺めたり、自分で水を入れて飲んでみたり、周りを眺めていた。

 駐車場は一杯だったがこの屋台村エリアにはそんなに人はいなかった。まあこんな中途半端な時間にメシ食う奴もいないよね。みんなの目当ては物産直売所のようだった。

 おやじから「間もなくです」と声が掛かった。そして料理を受け取り驚いた。てんぷらの量がパネエッ!きしめんは普通サイズだった。てんぷらは別皿に乗っていて山をなしている。追加で他の物注文しなくてよかった~~~!実のところ知多牛のステーキ丼も頼もうかどうか迷っていたのだった。あぶねえとこだった。

 自分のテーブルに運びよく観察してみた。600円でこのボリューム。味が良ければ再訪間違いなし。全容はこちら。

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天もりきしめん

見た感じでは味も悪くなさそうである。

 そういえばこの手の食い物屋としては食べログの評価は異様に高かった。実際はどうなのだろう。まずは少々色の濃いきしめんの汁をジュリュリュ~といってみた。

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きしめん

きしめんの汁ほど出汁は感じられなかったが、なかなかいい線いってる。麺はウスウスビロビロとはいかないが、昨日の「山喜うどん」ほど厚くはない。許せる範囲だ。具材はネギ、かつお節、カマボコといたってシンプル。きしめんの王道である。

 そしていよいよてんぷらに箸を向けた。

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てんぷら

写真だと大きさが分からないけど一つ一つがデカいのだ。タネはエビ、アナゴ、玉ねぎ、にんじん、しし唐、カボチャ、ナスである。

 揚げたて熱々である。「みぶうどん」の大将に見せてやりたい!てんぷらってのはこういうものだぞ!テメーのとこのてんぷらは天ぷらの死体だ!って顔に押し付けてやりたい!!!熱々押し付けて大将の顔からジューって湯気出てくるとこが見てみたい。反省しろ!

 衣はパリパリ過ぎるほどサクサク。スナック菓子のようではあるが、値段を考えると仕方ない。彩りボリュームを求めるなら納得の1品だ。ただ個別にタネを評価すると手放しでは喜べない部分もある。特にエビ。解凍時の処理が悪いのか臭い。冷食の海鮮具材の解凍時にうまくやらないとくさいのが残るのと同じ臭い。ここは残念。

 次にニンジン。ニンジンのてんぷらは初めて食べた。どちらかというと要らない。次にたまねぎ。デカすぎる。輪切りにしたものをそのまま揚げてある。

 いいところもあった。イカだとばかり思っていたものがアナゴであった。600円でアナゴ出してくるとこは初めてだ。しかも600円はきしめんを含めての値段だ。これはうれしい誤算。

 食べ進んでいくとやはりボリューム多し!である。屋外の熱気が押し寄せる中で熱々のものを食べていると当然汗がふき出してくる。ドロドロダラダラと汗がしたたり落ちる。しかしおしぼりとかティッシュなどという贅沢品は提供されていない。

 人があまりいないとはいえ、通り過ぎる人はみなチラ見してくるし。こんなかわいいねこちゃんが、こんな時間に、この暑い中で熱いもの食べて汗まみれになっている、お気の毒に、、と目が語り掛けてくる。少し痛かった。

 でもこの後お昼になればさらに気温が上がり、とても屋外で食事をする状況ではなくなるだろう。この時間で正解なのだ。この店お昼に客来るのだろうか?少し心配になってくる。とにかく値段に比べて、味、ボリューム、彩りと満足のいく食事となった。今度来たらカレーきしめんだね!楽しみ。

 こんなところが「げんきの郷」の詳しい案内となる。あにっ?説明になってねえ?じゃテメーで調べろ!!!ちったあ苦労しろ!!!!!