ミシュニャンガイド

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ミシュニャンガイド ラーメン⑦うどん㉗ カレー中華と冷やしきしめん 悪魔のうどん屋で働く人々

2019/8/21

 「悪魔のうどん屋」知ってますか?行くと必ず腹の立つことの1つや2つおこる店。だけどうまいから行ってしまう店。そんな店の一つが「みぶうどん」。最低レベルの接客態度やあり得ない品を平気で客に出す愚かな1面を持つ一方、お宝的な美味しいメニューが隠されている店を皆さんにもご紹介したい。興味が湧いた方は是非1度ご体験下さい。

 

 毎日毎日ザルうどんや冷やしきしめんで飽きてきてしまった。たまには違う味の麺類が食べたい。どうしようか迷っていた。そこで選択肢に挙がったのが天使の「山喜うどん」と悪魔の「みぶうどん」である。

 天使は基本的に味は醤油か味噌しか選べない。正にここ最近食べ続けているものと同じである。対する悪魔はほぼ天使と同じ料理構成だが、味にカレーという選択肢がある。これは捨てがたい。ということで簡単に悪魔のうどん屋に決定した。

 毎度この店に行っては接客態度の悪さにうんざりして帰ってくるのだが、カレー汁の味はこゆきの好みとぴったりで、もう後戻り出来ないところまで来ている。沼にハマってしまったと言えるだろう。

 1つや2つ頭に来ることは我慢するとして、頭の中で献立と食事順序なんかをシュミレーションして店へ向かった。遠大で緻密なる計画を描いて楽しい時を過ごすつもりでいた。

 9時59分開店1分前に到着。暖簾が出ているのでドヤ顔で店内へ。当然先客無し。注文を取りに来たババーに早速「カレー中華、冷やしきしめん、たまねぎのてんぷら」を注文した。

 とここでババーから「カレーときしめん、どっちを先に持ってくるか?」と質問があった。こゆきとしては頭の中で、先に中華の麺を全部ススリきった後、カレー汁に冷やしきしめんの麺をひたして食べる壮大な構想を描いていたので、「先にカレーを」と言えばよかったのだが、どうせ2つともほぼ同時に出てくるんだろうから「どっちでもいいでちゅ」と答えてしまった。これがそもそもの大きな間違いであり、甘い考えであることに後で気付くことになる。

 この店は「長寿うどん」「山喜うどん」と並んで早い!安い!シリーズの店なので当然あっという間に料理到着となるはずだった。

 ところがいつまで経っても何も出てこない。ズ~っと待っているのに気配すらしない!思わずシコふんだり、壁に頭突き喰らわしたりしようかと思ったがジッと堪えていた。

 25分後やっと「冷やしきしめん」と「たまねぎのてんぷら」が登場した。

順序逆なんだけどすぐカレーも出てくんだろ、ってきしめんをちょっとだけ通常の食べ方で楽しんだり、たまねぎのてんぷらを食べて時間を稼いでいた。

 ところが一向にカレーの出てくる気配がしない。このままだときしめん全部食い切っちゃうじゃねえか!って段々腹が立ってきた。

 水を入れに来たババーにイカ耳立てて「カレーまだ?」と聞くと、ばばーはハッとした顔をして奥へ「カレー中華掛かって下さーい」とか言い出す始末。ここでなぞが解けた。店側としてはこゆきがきしめんを食べ切ってからカレーを出すつもりだったようだ。これはこゆきの方にも少し悪いところがある。言い方が悪かったのだ。でもババーももう少し詳細に説明してほしかった。

 その後カレーが出てくるまで更に10分ほどかかった。時刻は10時35分をまわっていた。本来なら10分くらいで料理が揃い、10分くらいで全部平らげ、10分くらいで家に着くので10時半には帰宅するつもりでいた。その当てが外れてしまった。

 持って行きようのない怒りを静めてカレー中華を食べ始めた。

うまい!やっぱりうまい!ほんのりカレー風味の効いたうどん汁といったところ。出汁も香ってくるしやっぱやめらんない!

 しかし本日の本来の目的はこれじゃなくて「冷たいカレーきしめん」なのだ。さっさと中華麺を片付けないとね。中華麺を食べ切るとおもむろに冷たいきしめんをカレー汁の中へ沈めた。そして一気にすすり込んだ。ズババ~!ジュリュジュリュッ!これですよ、これ!冷たいカレーきしめんの完成だ。

 様子を遠くからうかがっていたババーも驚いていた。「アンレ!このシト!こんなことしてるよ~!!」って感じの表情だった。そんなババーのことは置いといてどんどん食べ進んでいった。あっという間に汁まで完食じゃ~~~!!!!!

 今回食べたつけ麺風冷やしカレーきしめんは店のメニューにはない。こゆき独自のアレンジである。出来れば定番メニューとして永遠に載せてもらいたいものだ。レシピを残していこうか。

 それから今日はたまたま当たりだったのか、たまねぎのてんぷらはほんのり温かかった。定番の前日揚げ置きしておいて、油のまわったヒエヒエのものを出してくるのとは違っていた。多分今日揚げたものだろう。感激!でも開店と同時にやって来たのだから、揚げたてだしてもらってもバチは当たらないと思うけどな。いつものてんぷらの死体に比べれば食えない代物ではなかったとだけ言っておこう。

 きしめんの麺は相変わらずビロビロ感は良好で満足だった。当然単なる冷やしきしめんとして食べても美味しくいただくことが出来る代物である。

 本日食べ終わった時刻は10時45分。随分掛かったものだ。しかしその間来客はなく、店を独占することが出来た。

 支払いにレジへ向かうと、何と!大将と思わしきおっつあんが立っていた。初めての対面である。初開陳!100年ぶりの御本尊公開!まともに目を見ては失礼にあたるので伏目がちに前へ進んだ。

 全部で840円であった。なんか安くないかな?こゆきの計算では930円のはずなんだけど。もしかしたら待たせたお詫び料ってやつ?よくわからん。

 おっつあんは小柄ながらも目つきの鋭い小悪魔的な風貌をしていた。そういや前回だったかレジにいたアトピーはやはり後継者の息子なんだろうか?少しここの家族構成が気になるこゆきでした。

 また腹の立つことや嫌なことやってもらいたくなったら食べに来るね。悪魔ちゃん、、