ミシュニャンガイド

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ミシュニャンガイド うどん㉙ ざるカレーうどん 冷たくてピリッとしててサラッと食べちゃった

2019/9/6

 名古屋市中川区に以前から気になっていた台湾ラーメンの超人気店があります。かなり行列が激しいとのことなので、今まで訪ねる気力がありませんでした。しかし本日意を決して訪問してみました。その顛末記をご紹介したいと思います。

 

 平日の開店直後襲撃なら行列も回避出来るのでは、という淡い期待を抱いて11時に店へ到着した。しかし駐車場になぜか車が停まっていない。もしかして奇襲攻撃成功かな!と自分をほめてあげる一方、まさかと思うが休み、、、という恐ろしい予感が頭の中を駆け巡る。

 車を降りて店の入り口に駆け寄った。入り口はシャッターで閉ざされ、その前には無慈悲にもホワイトボードに「9月のお休みのご案内」と書かれた表示板が置いてあった。

 休みだそうです!なんと1週間ほど連続で休業だそうだ。人気店だから休み放題なんだろうね。非常に残念無念、一気に崖から突き落とされた気分であった。こゆきの後にも1台車が入ってきて臨時休業の案内を見て意気消沈していた。

 さて代わりとなる店はどこにしようか?頭の中は台湾ラーメンで満たされていたので、以前に行った「辣風旋 」で台湾ラーメンもどきを食べようかと思ったが遠い。今から向かったのでは丁度12時の混雑帯にぶつかってしまう。

 そこで思い浮かんだのがここから近い「香月」である。うどん屋なので台湾ラーメンとはずいぶん違うが、こういった非常事態時にはたいがいうまく店が出てこないものだ。時間もないのでこれで決定して店へ向かった。

 「香月」はこれまで何度もここで紹介してきたミシュニャンガイド1ツ星店である。堂々たる1ツ星店である。接客態度、味、店内環境どれをとっても快適である。

 11時20分ごろ到着。幸い駐車場は1台も停まっている車がなかった。店に入ると奥さんが元気よく出迎えてくれる。先客は中年夫婦1組だけだった。

 いつもの席に座り「ざるカレーうどん」を注文。うどんはきしめんに変更だ。追加でごはんの小を頼んだ。もはやこの店ではこゆきのきしめん好きは知れ渡っているようで、奥さんもきしめん変更を当たり前のように受けてくれた。トンカツを追加で頼もうか非常に悩んだが、何となくタイミングを逸してしまった。10分ほどで料理が到着した。

 相変わらず麺はウスウスビロビロで輝いている。早速薬味のネギをカレー汁に投入してジュリュってみた。ビビビッと麺がクチビルを通過し口の中へ入ってくる。ビルゴシは最高である。カレー汁も麺もシッカリ冷やされてまさに涼感を楽しめる。汁の具は何もないがこれはこれで潔く感じる。ザルうどんザルそばの感覚だね。

 麺は薄いのにしっかりコシがある。引き上げる時も途中で切れちゃうこともない。見事です。この透明感がうまさを象徴している。

 最後に余った汁にごはんを投入してカレーおじやで締めだ。ごはんには漬物と小皿の総菜は付いてくるが、この総菜が中々うまい。今回のはもやしとタマゴの炒め物。些細なことだが客を喜ばせる。

 雑炊を全部平らげてどんぶりナメナメの儀式を終えて食事終了。席を立つと奥さんがチャチャッとやって来て会計してくれる。締めて970円。次来たらあんかけカツとじうどんいってみようかな!大将、奥さんまた来るからね!

 そういえばこゆきが食事をしている最中隣にオッサンとババーがやって来た。最初は夫婦かと思ったが聞えてくる話からすると違うようだ。

 内容からパチンコのことだとわかった。二人はパチンカスで、恐らくパチンコ屋で知り合い一緒に食事をしているらしい。オッサンはババーにビールを奨めていたが、ババーはしおらしく断っていた。

 オッサンの魂胆としてはアルコールで心と体を緩ませて一気にババーを喰ってしまう計画だったに違いない。しかしオッサンの計画はとん挫したようだ。こゆきは先に店を出たのでその後二人の身に何があったのかは知る由もない。

 しかしこゆきの神聖な1ツ星店でよくそんな汚らわしいたくらみが出来たものである。恥を知れ!恥を!!!ま、以上はあくまで想像だけどね。クスッ