ミシュニャンガイド

みんなの為ではなく自分の為のグルメガイドブック

ミシュニャンガイド 中華① 麻婆豆腐 突然麻婆豆腐が食べたくなってしまった この欲望どう処理すればいいですか?

2019/9/26

 昨日から突然麻婆豆腐が食べたくなってしまいました。でもそこらに転がっている中華屋のマーボはイヤです。唐辛子ではなく山椒の効いた本格的なマーボが食べたい。でもそんなもの出してくれる中華屋さんは知りません。何千円も出してホテル中華に行く気もないし、この欲望どう処理したらいいでしょうか。

 

 店探しってことで食べログさんのお世話になりました。「麻婆豆腐」で検索するとランキング上位にはお高いホテル中華や本格中国料理店がずらり。とても身の丈に合ったものは出てこない。

 ずーっとランキングを下げていくとありました町の中華屋さん。山椒効かせた本格派のようだ。でもとても人気店のようで行列覚悟だ。いくつか候補を上げて行こうかどうか迷っていたが、時間が経ってしまい今更行っても30分待ちとかになりそう。そこで人気中華屋は諦め、安い、早い、ボリュームたっぷりの中国人系中華屋を探した。

 先日行った「味味」もそういった類だがあまりそそられない。そんな中「燕京飯店」という店が候補に上がった。店は大府市にある。食べログの評価はこの手の店としては上々。運を天に任せ襲撃してきた。

 店に着いたのは11時50分。結構人気があるとのことだったので駐車場は満杯かと思ったが、拍子抜けするほど停め放題だった。車を停めて店内に入ると少し発音のおかしい中国人のオババが出迎えてくれた。

 店内はそれほど広くなく、奥にテーブル席5卓ほどと入り口付近にカウンター5席ほどが配置されている。1人なのでカウンターの端に腰掛けた。

 マーボを中心に献立を考えていたが、ランチメニューに「台湾ラーメン+マーボ飯」というのを見つけオーダーした。ここら辺少し当初の計画とは乖離していた。理想は「麻婆豆腐+麺類+小ごはん+甘辛炒めもの」であったが仕方がない。腹パンになるのも嫌だしね。

 5分ほどでまずはマーボ飯到着。ちょっと想像していたものとは違う。

色が薄い。もっと黒々としていて猛烈な個性を持ったものを想像していたのだ。食べてみるとマイルド系だった。豆腐が多いからだろうか。豆腐以外はひき肉しか見当たらない。どうも味がはっきりしない。山椒辛いというよりも塩辛い。芳醇な味わいかと問われれば単調であるとしか答えようがない。はっきり申し上げて同類の店の水準の中では上の方と申し上げておこう。これ以上言いようがない。マーボ単品ならまた別の顔を見せてくれるのかも知れない。

 マーボを1口食ったところで台湾ラーメンがやって来た。

汁をすすってみたがこれまた評価の難しい味である。まずいわけではない。ただほのかに漢方の味がする。何を入れているのかは知らないが通常の台湾ラーメンではないような気がする。麺は鹹水香る好みのものだが、100%受け入れることは少し難しい味であった。濃い薄いでいえば非常に淡泊な味。これまたマズイと言い切れるほど粗末な物ではない。

 サイズはメシ、ラーメンとも普通サイズ。満腹に自分が気付く前に片付けた。店に入った時客入りは6割程度、しかし食べている間ドンドン客がやって来てほぼ満席だった。カウンターにはオッサンが1人やって来て台湾ラーメンを咳き込みながら食べていた。キタネエからむせる位なら辛いもん食うんじゃねえ!身の程を知れ!幸い横に客は来なかったのでなんとか相席状態は免れた。もう少し時間が遅かったら危ないかも。

 味はこの程度だが客入りはかなりのものであり、厨房では中国語が飛び交っている。同類の店の中では頭1つ抜けていることだけは確かなようだ。今度は野菜の味噌炒めなんか食ってみたい。

 もう少し詳しく店情報を書いておく。大府市のパチンコ有楽大東店すぐ東側にある。外観は立派な建物。駐車場は広く、カフェ風に見える。客入りから考えるとやはりどこか客受けするところがあるんだろうから、隠れメニューなんかがあるのかも知れない。本日の支払いは750円である。