ミシュニャンガイド

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ミシュニャンガイド ラーメン⑩ ベトコンラーメン 同じ店の同じ料理の味が変わる件について

2019/9/29

 なごやメシ小話1つ致しましょう。ベトコンラーメンと言えば元祖「新京」ですが、先日うかがった「天鳳」も人気があります。小さな店でこれといった特徴もありませんが、客の大半がベトコンラーメンを注文しています。小さな子供を連れたヤンママも激辛いベトコンに舌鼓を打っています。そんな天鳳ですが最近味が落ちてきているような気がするのです。心配になって本日探りを入れてみました。

 

 本日は珍しく食べたい物が思い浮かばなかった。たまにこんな時がある。行く当てもなく車を走らせていた。ふと頭に浮かんだのが「味味」だった。よし!味味で甘辛味噌で味付けした野菜炒めを食べよう。こう思い車を味味の駐車場に入れた。

 店に入ろうとして店の窓に目をやると生ビールのポスターが貼ってある。これを見て猛烈に生ビールが飲みたくなってしまった。しかし車で来ている以上アルコールは飲めない。どうしたものか?この時店の入り口までほんの2、3歩手前だった。

 今から家に引き返して車を捨てて出掛けていたのではやりきれない。でも生ビールが飲みたい!てことで味味を止めにして、天鳳でビール&ベトコン&野菜炒めにすることに方針が変更された。方針など簡単に変わってしまうものなのだ。

 車を捨てて天鳳に到着した。長い旅であった。苦労してようやく生ビールにありつくことが出来る。店へ入ると入ってすぐ左側に座敷席が2卓ある。そこの入り口に1番近い席に座っていた「なんだテメーは!」って感じのおやじがこちらを遠慮なしになめまわすように眺めてくる。ヒジョーに不愉快である。こちらもガンたれてやりました。

 そのおやじは座敷席を占領する工藤会系山下組の1員であるようだ。オババやガキを入れて総勢10人ほどでブタのエサをつつきに来ているらしい。大勢で来ていることでずいぶん気が大きくなっているのだろう。ぼうーっと3秒ほどもこちらを眺めている。もう少し謙虚にならないとケガするぜ!今日のこゆき様は荒れているんだから。

 おやじたちをほっといて1番奥のいつもの席へ腰掛けた。ガキどもが騒ぎたい放題である。それを諭す大人もいない。まさに今のジャポンの縮図を見ているようだ。しつけの悪いガキは外出禁止だ!外食などもってのほかだ!スガキヤでも行ってろ!!!

 店のババーはこの集団と知り合いらしく話し込んで中々注文を取りに来ない。前回の孫来店事件といい、仲間内だけで商売してるなら店の看板下ろしな!

 やっとやって来たババーに生ビールを頼むと「ない」という。仕方ないので瓶ビールを注文。他に「ベトコンラーメン、野菜炒め」を頼んだ。生ビールがないとはどういうことなのか後でゆっくり説明してもらおう。

 瓶ビールが出てきたので早速グラスに注いでゴキュった。

グラスも小ぶりなのですぐにビールが生ぬるくなってしまう。

 ビールをチビチビやっていると10分くらい経って野菜炒めが出てきた。

甘辛の味噌味を期待していたのに、ベトコンの具材とほぼ同じものが塩醤油あたりで炒められて出てきた。あまりうまくないし、この後ベトコン食べるんだからまずい展開になってしまった。しかし頼んでしまった以上ボリボリシャクシャク噛んではビールを飲んだ。その間相変わらずガキどもの嬌声が響き渡る。

 まだビールを飲んでいる途中ベトコンが運ばれてきた。

麺がのびてしまうので急いでビールを飲み干しベトちゃんに取り掛かった。ビールで腹が膨れていたがいつもならベトちゃんの旨味で胃の中に吸い込まれていく麺たちだが、今日のはあまり旨味がない。食べてる途中で嫌になってしまった。残すのは避けたいので無理して食べたが単調な味にうんざりだ。

 というか前回といいこのところ外ればかりである。真剣にこの店来るの止めようかと考え中だ。あまりに味にムラがあり過ぎるし、あまりに自分の親族やら知り合いやらとワイワイやり過ぎ。何度も言っているが特定の知り合いと店内で語り合うのは商売としては有ってはならん。そんな店はこっちから願い下げである。

 生ビールはあまり売れないので今年は置かないことにしたとのこと。来年から再開するかもとのこと。来年の話されてもねえ。

 しばらくこの店からは遠ざかるつもりである。愚か者め!ということで目下ミシュニャンガイドではこの店の評価は急下降である。みんな、こんな悪口書いてるけど可愛さゆえだからね。間違ってもサツにたれこまないように!