ミシュニャンガイド

みんなの為ではなく自分の為のグルメガイドブック

ミシュニャンガイド うどん㊷ きしめん定食 新規開拓!開店時間の早い貴重なお店

2019/10/21

 全く行ったことのないうどん屋さんを訪問しました。新規開拓、たまには違う店のこと書かないとガイドにならないですよね。開店時間の早いこの店は貴重な存在になりそうです。

 

 朝から例のごとく店選び。この日はきしめんという点ではすでに心が決まっていた。笠寺の「いづみ」にしようとほぼ固まりかけていたのだが、食べログを見ているとふいに「日吉」の文字が目に止まり、日吉のたらいうどんも久しく食べていないことに気付き、急速に日吉へ行くことに傾いて行った。

 更に食べログを未練たらしく見ていると「めん処すずき」という店に心が奪われてしまった。何と開店時間が10時半なのだ。これは神のお導きとしか考えられない。この時10時10分をまわっていた。

 大急ぎで身支度を整え、車をすっ飛ばして店へ向かった。10時半ジャスト店の前に到着。しかし駐車場が見当たらない。周辺を車で流していると「スズキ」と書かれたブロックが置いてある駐車場を見つけた。恐らくここだろうと判断して車を停めた。

 そこから歩いて店へ向かうと、店から人のよさそうな店員のおっさんが出てきた。おっさんに駐車場を尋ねると、こゆきが停めたところはうなぎ屋の「スズキ」の駐車場だとのこと。正しい「すずき」の駐車場を教えてくれた。ありがとう。ようやく安心して車を停めることが出来た。

 店へ入ると愛想のいいおばさんが迎えてくれた。2人掛けのテーブル席に腰掛けた。この時先客はじいさん1人であった。じいさんは奥の方で新聞を読んで料理を待っていた。

 メニューを見ると実に様々なうまそうな文字が並んでいる。10時台開店の店というと麺類しかないところが圧倒的なので、この点涙が出るほどありがたかった。色々食べたい物はあるがこのところ散財し過ぎているのでおとなしくランチを注文した。うどんからきしめんに変更したので50円増しである。

15分ほどで定食ちゃんが到着した。いかにもうどん屋の定食といったビジュアルである。

きしめん、ごはん、えび天、漬物、生卵というラインナップ。早速きしめんからズリュってみた。

 麺はコンドームタイプとまでは行かないが、山喜や名古屋駅ホームほど厚くはない。その中間位である。いいじゃないか!と笑って許せる範囲だった。具材はネギとカマボコのみ。潔い。かつお節が乗っていないのは少々さみしい。

 麺を1口すすった後汁を飲んでみた。さすがに宮きしめんや鈴屋ほどの出汁は香ってこなかったが、十分な味わいである。例えるなら名古屋駅ホームの汁に似ている。ただ名古屋駅の方は上にかつお節がおどっているので、そのぶん出汁が香ってくる。その点この店の汁は後に引くほど口に出汁の余韻が残らなかった。

 でも早朝からやっている他の山喜やみぶや長寿と比べると断然頭一つ抜けていることは確かである。生卵が付いてきたがこいつの処遇をどうしようかと頭を悩ました。結局タマゴかけご飯にすることにした。麺類に生卵は合わないというのがこゆきのポリシーである。

 漬物はたくあんの甘酸っぱい奴ときゅうりの浅漬け。タマゴかけご飯によくなじむ。さてお待ちかねえび天であるが結構大きめであった。

ブラックタイガーと推測されるが、臭みもなくプリプリで身も大きかった。きしめんの汁に漬してしまうのは止めておいた。今回は最後まできしめんの汁の味をしっかり確認したかったからだ。食べる部分だけチョンと汁を付けて食べるというセコイやり方で味わった。

 食べ始めてから15分ほどできしめんの汁の最後の一滴を飲み干した。うまかった!満足した!ドンナメをしたのかどうかは秘密にしておく。

 愛想のいいおばさんのところへ行き950円を払って店を出た。この時厨房の中からも気持ちのいい挨拶が飛んできた。気分いいね!また来るよ!店は大将とおばさんと息子のおっさんで切り盛りしているようだった。

 やはり10時半開店は貴重である。しかもこれだけの品揃え。これからも通うことになるだろう。帰り道は何でか知らんがかなりの渋滞だった。愚か者どもよ、道をあけよ!!!