2019/11/13
テレビのローカル番組「ぐっさん家」で登場した店を訪問しました。別にテレビに出たからではなく、ただテレビでその存在を知ってしまった以上カキスキーとしては行かざるを得ないのです。そんなにうまいのか?そんなに他の店とは違うのか?実証体験です。
「厚岸水産かき小屋名古屋池下店」というらしい。名前からはホッケイド~の由緒正しき漁業組合が運営しているような印象を受ける。こういうの最近多いからあてにはならない。11時過ぎに電撃訪問だ。
店に入ると有閑マダムが2人いらっしゃった。マダムたちは暇そうであった。お金はいっぱい持っていそうであった。おやじたちがせっせと働いている間稼いできた金で優雅に昼食を楽しんでいるんでしょう。そんな店内を睥睨しつつカウンターの隅に腰掛けるこゆきであった。
店員は店長と料理人の2人のみ。どことなくせわしない。かねてより狙いを定めていた「カキフライ、生ガキ」を注文した。生ガキは大ぶりのものが1個700万円するので、もう少し小ぶりで安いものはないのか尋ねたが「ねえ」の1言だった。生ガキは2個でお願いした。
飲み物は生ビールを頼みすぐに出てきた。
最初に登場したのは生ガキだった。随分大げさな器と演出が施されていた。この器を止めるだけでもいくらか安く出来るのではないかと勘ぐってしまう。
カキを運んできた店長はいかにこのカキが貴重で美味しいものかを力説していた。今までは東京にしか出荷していなかったが、特殊なルートで手に入れている。名古屋の中心部で食べれば4,000円はするとかホラを吹いていた。多分3分くらいは話が続いた。しかもものすごく早口である。何度も繰り返し同じ口上を人々に披露しているのだろう。うんざりしたが最後まで一応聞いているふりをした。
カキは見たところ新鮮そうでうまいオーラを放っていた。身は大ぶりではあるが700円に見合ったものであるかは各々の感性の違いによると思う。こゆきは実のところ身が薄いんとちゃうか?と思ってしまったが内緒だ。
それでも食べてみると高いだけあって新鮮で臭みもないし、弾力もいい。しかしこの店では牡蠣に掛けるレモンが非常に小さい。卓上にはポン酢と醤油が置いてあるが使う気になれない。店長はあれこれを掛けて食べろとか言っていたが、早口なので理解出来なかった。結局小さいレモンをギュギュギュ~っと絞って食べるはめになった。当然うまい。
生ガキを食べている間先客のマダムたちがチロチロこちらを覗いてきているのが分かった。恐らく生ガキが気になっていたが注文するのをためらってしまったのだろう。そこへこゆきが旨そうにパクついているので、自分たちも追加しようかどうしようかという気持ちがチロチロになって表れているのだ。優越感に浸りながらあっという間にカキを食べ切り、次のカキフライを期待して待っていた。
待望のカキフライがやって来た。4個である。ここでまた店長のうんちくが始まったが今回は短かった。しかし店長がいう程このカキフライに特別感があるとは思えなかった。確かに衣は薄く、身はそれなりに大きい。でもタルタルの味は特筆するほどのものではなかったし、値段も高い。
こゆきがいた間何人かの客が入ってきたが、全部女性客ばかりだった。メスはカキ好きなのかな。生ガキなんか食べたらおなかが冷えてオシッコちびっちゃうのにね。
当然生ビールのお代わりをし、熱燗も頼んだ。牡蠣だけでは物足りないのでサンマの塩焼きも追加した。1匹780円。北海道のサンマだと自慢していたが、国内で流通しているサンマは北海道産がかなりの割合を占めていると思うし、何の特別感もない。
すべてを1時間ほどで平らげ席を立った。というかお勘定は席で済ますことが出来た。ヨウロッパ~みたい!
生ビー2杯1,120円、熱燗530円、生ガキ2個1,400円、カキフライ1,280円、サンマ780円、5,621円也。高い割には満足感はあまりなかった。さ、つぎつぎ、、、