ミシュニャンガイド

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ミシュニャンガイド 第8回朝呑み会 緊急開催だあ~~~!!!海鮮丼の「一力」の真実

2020/1/9

 最近喰って呑んでばかりなので、体のことを考え節制しようと考えていました。しかし何でも名古屋中央卸売市場というところに「一力」なる名店があるらしい、ということを知ってしまいました。魚がいろんな形で提供され激うまだと評判です。知ってしまった以上頭から離れなくなってしまった。店は早朝4時ころから営業しているということなので、緊急朝呑み会の開催です!じゃじゃ~ん!

 

 今回は2店を調査したので記事を2回に分けてみた。第1回はタイトルの通り「一力」をご紹介しよう。偉そうに書いてるがこの店はかなりの有名店で、テレビに出てきたり他の人がい~っぱい紹介記事を書いている。ミシュニャンガイドではこゆきの視点から店の真実を探ってみたい。

 朝10時過ぎに店先に到着した。

噂によると開店から9時ころまで人一杯で、10時を過ぎたあたりから再び混雑し始めるとのことだった。だから急ぎに急いで店へ向かった。しかし中央市場はとてつもなく広くどこに店があるのかもわからなかった。グーグルマップだけが頼りだ。

 ねこ足を懸命に掻き、曲がり角なんかもしなやかにそして素早くいなして行った。で、着いたのが結局10時過ぎ。急いだところで甲斐ないね。

 店先にはパチ屋にいそうなジャージを着たオッサンたちがたむろっていた。一瞬待ち客かと思ったが、食事を終わって店から出てきたカスどもだった。紛らわしいところでたむろってんな!

 店のドアを開け店内に入るとデブった若オババが野良猫でも見る様な目をしてこゆきを眺めてきた。失礼な奴である。デブリンは店の従業員のようだが、いらっしゃいの一言が言えないらしい。かなり気分が悪いが、こちらからさわやかに「いいでちゅか?」と聞くと、「いいでちゅよ、お好きなとこへ」と言ってくれた。

 好きなとこと言われてもどこへ座ればいいのか分からない。店内は8割方埋まっているし、人のいるテーブルに勝手に座り込むことは失礼にあたる。その辺のことがわかんないのかな~?このデブリンは。しかし店のど真ん中に誰も座っていないテーブルを発見し安住の地を得た。

 座ってみたもののどんな風に注文すればいいのか分からない。注文も取りに来ない。仕方ないので水を持ってきたばあさんに「カウンターに並んでいるものを勝手に持って来ていいのか?」と尋ねた。すると一言「いい」そうだ。

 ばあさんにビールを頼み、物色するため席を立った。周りを見ると名物の海鮮丼を食べている客が多い。しかしカウンターや冷蔵庫にずらりと並んでいる総菜の方が旨そうだ。それに酒を飲むために来ているので海鮮丼という選択はなかった。

 並んでいる総菜の中から「マグロの刺身800円とカレイの煮つけ650円」を取って来た。マグロの刺身に手を伸ばすとデブリンが「定食にするか?」と尋ねてきた。この店ではどんな惣菜も定食化出来るようだ。こゆきは単品にしておいた。

 ビールも来たので早速宴会の始まりである。

まずマグロから摂取し始めた。量が非常に多い。1切れがとても大きく大将の大雑把な性格を如実に表している。質は中といったところか。まずくはない。鮮度も悪くない。これだけでビールの大瓶が空いてしまいそうだ。

 続いてカレイだが、これまた量が多い。一般的な煮カレイ定食の1.5倍といったところだ。味付けは淡泊だがうまい。しかし骨が多く、骨に着いた身をシャブシャブしていると切りがなかった。このカレイだけでもビールの大瓶が2本飲める。ということはこの2品だけでビールを3本呑むことになる。楽しい。

 しかし店員は忙しくこゆきに構ってくれる暇がない。注文したくても遠慮しがちになってしまう。結局ビールは1本だけにしておいた。食べている間にも次々来客があり、店員の業務は増えていくばかりであった。もう少し時がゆったり流れる雰囲気だったら3時間くらい居てもいいのにね。それと常連だけじゃないんだからもう少し注文方法を解説してくれるとうれしい。

 一力の真の姿は「市場で働く人向けの店」ということだニャ。有名になり一般ピープルが来るようになりちょっと舞い上がっている感じ。魚の旨さは間違いないと思うが大勢の客に対応出来てない。そんな感じだね。市場内だけでやってれば良かったのに有名になったばかりにたくさんの客が来て少々質を落としてみました。みたいな感じだね。こゆきはもう1度は行く。調査のためだから。舞い上がった対応変えないと3度はない。憶えとけ!

 最後にきしめんを頼みたかったが諦めた。長居は無粋のようだ。店員に会計を頼み2,150円を支払った。この店の客層は外来客が8割、市場関係が2割といったところ。市場関係で海鮮丼を頼んでいる人は見掛けなかった。

 店を出た後当てもなく名古屋駅方面へさ迷い歩いた。かなりの距離だった。途中腰が痛くなり高島屋の星乃珈琲でオレンジジュースを飲んで休んだ。550円だった。

この時丁度お昼時でどの店もエサを求めてさまようハイエナたちがごった返していた。

 サラリーマンの昼飯時をやり過ごし、おもむろに次の目的地へ向かうこゆきであった。腰の疲れは未だ取れていない。その後についてはまた次回をお楽しみに!楽しくない?そーですか。こゆきは楽しい!

一力
〒456-0072 愛知県名古屋市熱田区川並町2-22 名古屋中央卸売市場内