2020/2/6
世の中には理不尽なことが沢山あります。夏目漱石も「草枕」の冒頭でぼやいてますね。かくいうこゆきもこの世の窮屈さを感じる今日この頃でございます。そんな折知ってしまったのが、なんと我が「ミシュニャンガイド」に真似ておフランスに「ミシュランガイド」なるものが存在するそうです。パクリもいい加減にしてほしいですよね。
ミシュランガイドでは安くておいしい店に「ビブグルマン」という称号を与えているそうである。ビブはマスコットのビバンダム由来で、グルマンとはフランス語で「食いしん坊」を意味するようである。いつからそんなもん出来たんだ?
腹が立つからミシュニャンガイドでも「こゆきのママ」という称号作ろうかしら。ママの作ってくれる料理のように美味しくて栄養たっぷりで激安な店。対抗心メラメラだわ!いつの日かミシュランはミシュニャンを真似たものという真実を世間に知らしめたい!
まあそんなことは置いといて本日行ってきたのは、ミシュランの「ビブグルマン」、食べログの「百名店」に入っている店である。
店を「手打うどん かとう」という。名古屋駅から西へ向かい2キロほど歩くと地下鉄「中村区役所」の駅がある。その駅のすぐそばである。大きな交差点の角にある。しかし事前調査ではきしめんは無いようであった。この点ひじょ~に残念無念なのだ。
このような有名店なので早めに店に到着した。開店が11時なのでその10分前には遠くから店を観察していた。
するとオッサンが1匹張り付いている。ゴキブリみたいなやつだ。平日のこんな時間から何してんだ!って怒鳴りつけてやろうかと思っちゃいました。ケイサツに電話して逮捕してもらおうかと思っちゃいましたよ、ほんと。ゴキブリの後ろに並ぶのは不本意なので辺りを不審者のようにうろついて時間を過ごした。
11時2分前に再度店へ向かうと、何と今度はゴキが5、6匹に増えていた。繁殖能力だけは旺盛な奴らだ。こゆきがあと10歩ほどで店に着くというところでゴキたちが一斉に店の中へ入り出した。お待ちかねの開店である。ゴキの後へつづくねこ。この店は害虫と動物の憩いの場なのか?
店へ入るとおばさんがカウンターの奥から詰めて座れという。おばさんとてもきれいな顔しているのに嫌なこと言う。席ぎゅうぎゅう詰めタイプの店のようだ。せっかく早くから並んでいるんだから、ゆったり好きなとこへ座らせてくれればいいのに。
残念ながらこゆきは1番最初に張り付いていたゴキの横へ座らざるを得なくなってしまった。「千年ニコ天」を思い出す。千年ニコ天のことはずいぶん前に書いたので興味のある人は読んでほしい。つらい思い出だ。
今回最初は酒を飲む気まんまんであった。しかし店へ来る途中「こんなことばかりしていていいのだろうか?酒ばかり飲んで旨いもの食べて天罰が下るんじゃないだろうか?」という不安に襲われ、急遽今回は酒なしに決定となった。勅命である。
そこで注文は「ざるうどん並580円、かしわの天婦羅3ケ400円」のみという、簡素にして質素、清貧と言ってもいい。こゆきにとっては断腸の思いでおばさんに注文を伝えた。涙が出てくる。
料理の到着を待っている間次から次へと来客があった。こゆきの隣には妙齢のご婦人が座り「旬の天ぷらの盛り合わせ」を注文していた。それ、こゆきが食べたかった奴!でもそれ頼むと絶対酒呑みたくなる自信があったので止めておいた。
開店から15分ほどすると順番に料理が運ばれてきた。こゆきのところにもとり天がやって来た。
このとり天び~っくりするほどうまかった!!!うそじゃない!食べてみて!小ぶりだがアツアツジュウジュウで味付けは薄しお味のみ。ジューシ―というほどではないが、とにかくいくらでも食べられる奴!酒を頼まなかったことを激しく後悔した。懺悔と言ってもいい!
そのあとやって来たうどんは見るからにツルピカで、禿げ頭のツルツルてかてかを連想させた。
当然うまい!コシもねっちりとある。ただ他にもこのレベルの麺出す店は結構あるからね。
麺だけで他の店との差別化を出来る店なんて少ないと思う。例えば豊明の「十四明」。ここの麺も旨い。ただこの店天ぷらとか酒関係が充実してない。それに比べるとかとうの天婦羅は抜群だし、今回頼まなかったが酒も充実している。
あっという間にうどんもとり天もなくなってしまった。隣のご婦人のところに天ぷら盛り合わせが来た時思わずチラ見してしまった。うっまそ~なのである!根菜中心かと思ったら葉物や魚が乗っていて、これで酒呑んだら日本酒3合は行ける!まちがいない!って感じだった。
今度来たら絶対酒呑んでやる!天ぷら盛り合わせととり天5ケとおでん喰ってやる!うどんは2杯いってやる!と誓うこゆきであった。
数あるメニューの中でも印象に残ったのは季節限定メニューの「もつ煮込みうどん」であった。これがいつまでも頭から離れてくれない。もつ、もつ、もつと頭の中を駆け巡る。
店に入ったのは6番目くらいだが、出るのは1番だった。支払金額980円。安い!うまい!「こゆきのママ」の称号を授与する!心してはげめ!
この後大人しく帰るこゆきではなかった。続きは次回で、、、バ~~~イ!!!