2020/7/5
本日朝10時に名古屋駅でいつものデブねこと待ち合わせることにした。こゆきは9時50分くらいに駅に着きデブを待っていた。
ところがこのデブ時間を過ぎても現れない。デブるだけあって時間にはルーズなようだ。ラインで連絡を入れても返信なし。電話も出ないし腹立たしいことこの上ない。こゆき様を待たせるなんて150年早いわ!現れたら半殺しにしてやろうかと待ち構えていた。
10時を5分ほど過ぎたあたりでやっとのっそりと現れた。その鷹揚な態度はどこから出てんねん!とはいえコロナが始まってから5ヵ月全く会えなかったからあまり事を荒立てても仕方ない。こゆきも大人の態度でデブねこに接するのであった。
近況を報告し合ううち、デブは車を新調したことが判明した。なんでもゲルマン製のベーエムダビュリューとか言う会社の車らしい。ぜっとフォーとか抜かしていた。オープンカーのようだ。コロナで必要のないものまで買っている愚か者がいるという。その中にこのデブも紛れ込んでいたようだ。
こゆきはうらやましいながらもどうして「ポルチェ」にしなかったの?と執拗に食い下がった。デブが言うにはポルチェは高いだと。ベーエム買うなら一緒だろ!とこゆきは内心悔しがった。
なんせデブねこが車を買えたということは、こゆきちゃんもその車に乗ることが必然だからである。1度でいいからポルチェを運転してみたかった。「ねえデブちゃん次はランボルギーニにしてね」と心の中で語り掛けるけなげなこゆきちゃんであった。
このデブ金だけはジャブジャブ持っている。でも以外に吝嗇家である。そんな下らないことを話し合いながら目的の店へ向かった。
ターゲットはミシュランでビブグルマンの称号を冠せられた「かとう」である。これで2回目である。初めて訪れたのは2月のこと。まだコロナがこれほど大騒ぎになっていない時のことだ。あれから5ヵ月、果たして名店はどうなっているのか?
10時半前に店の前に着いた。
日曜なので警戒してせっかく早く店に来たのに待ち客は0。こんなに早くから店先に並ぶのは武士の恥なので、いったん近くのデニーズでお茶にすることにした。
こゆきは当然生ビールを注文した。デブは生ハムサラダだのコーヒーだのパンだのを注文していた。あんま喰うんじゃねえぞ!肝心の物が食えなくなるじゃねえか!ほんとに腹立たしい本日のデブねこであった。
開店15分前になり店先に並ぶと、中からかわいらしいお姉さんが出てきてメニューを渡してくれた。少しでも早く注文取っといて客の回転率を上げる作戦のようだ。
こゆきの注文は「ざるうどん並600円、わさび80円、旬の魚と旬の野菜天婦羅盛合わせ1,020円、かしわ3ケ420円、生ビール熟選アサヒ540円」以上である。
デブは「カレーつけうどん小、おでん盛合わせ、かしわ」などを注文していた。なぜうどんが小なのか理解に苦しむがデブはデブなりの苦しい言い訳をしていた。
開店5分前になり先ほどのかわいいねえちゃんが「どうぞ」と扉を開けてくれた。こゆきとデブは2人用のテーブルに腰を下ろした。ひじょ~に狭い!閉所恐怖症の人ならテーブルを引っくり返してしまいそうなくらい狭い!でもみんな我慢しているんだから仕方ないよね。
まず最初にデブのおでんがやって来た。見るからにうまそうである。大ぶりな大根は通常の2倍の大きさはありそうだった。味が良く染みていそうで思わず掠め取ってやろうかと思ってしまった。でも今はコロナの時代なので止めておいた。
それからこゆきの天婦羅盛合わせがやって来た。タネは「ナス、ハモ、しし唐、トウモロコシ、エンドウ豆、ミニトマト、ミョウガ」である。
天盛りをこの店で食べたことはないが、予想通りカラッとしててサクッと歯ごたえで十分満足出来た。根菜が入っていないところも評価出来る。他の店だと根菜で嵩上げするからね。
ここで問題発生。注文済のビールが来ない。おいしい天ちゃんとビールは抜群の組み合わせと思うんですけど、、ね~ちゃんにビールもってこいサインを送る。
すぐビール到着。しかしこのビールのサイズのちっちゃいこと。世の中にこういう小さいサイズの瓶ビールがあるとは初めて知った。外国なら直に瓶に口付けて呑むサイズなのである。
これで540円。ここは是非是正してもらいたい!
ビール呑みつつ天ちゃん食べてると次にかしわ天がやって来た。こいつ前回食べた時あまりの旨さに酒を注文しなかったことを激しく後悔した絶品です。
早速食らいつきました。熱々ジュワジュワ!肉質も締まっていて嫌な臭いなんかは皆無。味がついていないので塩を少々振りかけて一気に全部食べた。揚げ物は出てきて3秒で食べないとね。
こゆきは味の薄~い鶏からが好き!ここのはそれを地で行ってる。デブねこもあまりの旨さに顔がほころんでいた。
最後はざるうどんである。
今回はこの後どこかへ行くことを考慮して並にしたが、本来なら特大にしたいくらいだ。麺はツルピカで太麺だ。コシなんてもんは聞くだけヤボやんけ!
思いっ切りじゅるるる~とすすり上げて一気に平らげた。あ~っという間に麺は無くなったので、おかわりしようか随分悩んだことは言うまでもない。
こゆきたちが食べている間にも次から次へと来客があり、いつまでも長居しているわけにもいかなかった。代金を払い店を出ると外には10人ほど行列が出来ていた。
でも日曜にしては少ないかなという感想だ。やはりコロナの影響なのだろうか。しぶといコロナは再び勢力を盛り返しつつあるし、いつまで食べ歩きが出来るか分かったものではない。今のうちにミシュらないと、、、と誓うこゆきであった。
この後居酒屋へ行こうかと思ったが、急激に腹痛に襲われデブねことは名駅近くでサヨナラした。トイレから出て大人しく帰ろうと考えていたが、やっぱり帰れないこゆきちゃんであった。。つづく、、
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