ミシュニャンガイド

みんなの為ではなく自分の為のグルメガイドブック

罰当たりなフードロスを発生させた経緯

2020/10/12

 「酔っ払い蟹」を冷蔵庫で寝かせ始めてからすでに3週間が経過してしまった。忘れていたわけではないが、その間色んな事が起こりすっかり食べるのが遅くなってしまった。

 蟹を生きたまま紹興酒を主体とする調味液に漬けた料理だ。一体生蟹はどうなっているのか?もしかしたら腐って飛んでもない腐臭を漂わせているのかも知れない。恐る恐る蟹の入った鍋の蓋を取った。

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中から蟹がもぞもぞと動き出したらそのまま川へ放流してやる

 中を覗くと蟹は調味液の中にすっかり浸っている。腐臭はない。それどころか紹興酒と一緒に入れた山椒、花椒八角のおかげでさわやかな香りさえ漂っていた。

 蟹を取り出し甲羅を外して身や味噌の状態を確認した。

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腐敗検知器があればいいのに、、

 ここでこゆきは考えた。「果たして食べてもだいじょうぶなのだろうか、、、?」食中毒の恐怖に怯えながら味噌の部分を舐めてみた。紹興酒の味がした。。。

 腐敗してはいないようだ。しかし蟹2匹を食べ切ってしまうには危険な予感がした。この酔っ払い蟹を作るために一体いくらの代償を払ってきたのか。でも食べ切る勇気が湧いてこない。申し訳ないがフードロスを発生させてしまった。

 やはり食物を食べるということは、最後まで責任をもって食べ切ることが大切だと思い知ったこゆきでした。