ミシュニャンガイド

みんなの為ではなく自分の為のグルメガイドブック

琵琶湖名産「鮒ずしと小鮎の佃煮」 伝統を守るため戦うこゆき

2020/10/21

 実はまた滋賀県へ行ってきました。近江八幡というところ。琵琶湖の下の方にある町ですね。

 長浜はいつも混んでいるし、彦根はつまらないし、高島という街へ行きたかったが遠すぎるんですね。なんせ琵琶湖の周りを半周位しないとたどり着けません。

 で、近江八幡を選んだというわけです。高速を使わず下道でぶっ飛ばしてきました。途中は鈴鹿山脈があり、飛んでもない位の山道でした。でも楽しかったです。

 しかし滋賀県の町というのはどこもこじんまりとしていてミニミニ京都といった風情です。道は狭いし駐車場は無い。でも住んでりゃ都なんでしょうね。

 

 道中腹が減ったので道の駅「こうら」というところで何かを食べることにした。

f:id:koyuki-ch:20201024193333j:plain

朝8時過ぎという早い時間だったが食堂がやっていた。店の名を「幸楽食堂」という。いい名前だね。

f:id:koyuki-ch:20201024193428j:plain

麺類も一杯ある。目移りしたが「肉うどん500円とおにぎり100円」を注文した。

 店は比較的若めのおばさんが一人で切り盛りしているようだ。おばさんは少しきれいな顔をしていた。失礼だね。

 10分くらいでうどんとおにぎりがやって来た。

f:id:koyuki-ch:20201024193530j:plain

暗くてすまんノ~

f:id:koyuki-ch:20201024193617j:plain

朝早いので時間が掛かったのだろう。腹が減っているのですぐ食らいついた。

 このうどん関西の割には汁の色が濃い。しかしいい出汁が出ていてやはり関西うどんの面目を保っていた。

 麺はどうこう言うつもりはない。こういった食堂で「手打が、、、」とか言いたくないからね。ただ普通にうまかった。牛肉もタップリ入っていたし十分満足だった。

 そしておにぎり。。。具は何も入っていない。塩にぎりにノリを巻いただけのやつ。けっこう塩が効いていてうまい。

 でも2口くらい食べて「んっ??」となった。何故ならおにぎりから化粧水の香りがかすかに香って来たからだ。他の客は分からなくてもこゆきさんの嗅覚と味覚はごまかせられないよ!

 若おばさんに悪気はないと思う。多分にぎる前にしっかり手を洗っただろうし、あの妙齢で小ぎれいなんだから化粧だってしっかり決めたいところだと思う。ただこの臭いだけは残念である。

 おにぎりもご飯粒がしゃっきりしててうまかったからね。まあさっさと食って退散した。 

 

 今回の旅の目的は「鮒ずしと湖魚の佃煮」を手に入れること。八幡に到着してそのまま第一目標の「奥村佃煮」に向かった。

 9時半ごろにやっと見つけたと思ったら閉まっている。既に営業時間のはずだが変な様子だった。開店時間間違えたかなあ?

 次に向かったのは漁師がやっているという「川田商店」。なんでもその日に取ってきた湖魚を佃煮にして売っているらしい。こりゃ期待が持てそうだ。

f:id:koyuki-ch:20201024193847j:plain

外から見ても小さいが中に入っても狭い!

 10時前に店に入って呼び掛けるとおばあさんが出てきた。人の良さそうな風貌をしている。

 小さな店で品数も種類も多くないが、昨日取れたのを佃煮にして売っていると思うと胸が高鳴る。

 ショーケースの冷蔵庫内を眺めていると鮒ずしもあった。おばあさんに確認すると自家製であるそうな。思わず2個ゲット。

 あとは小鮎ともろこ、エビ、うろり(ごり)の佃煮を注文した。個々の値段は忘れてしまったが、観光客向けの高い店に比べるとかなり安い。鮒ずしも半身で千円くらいだった。総合計は6,800円。

 たくさン買ってくれたとのことでサービスで500円の佃煮をあげると言ってくれた。ここは鮎佃煮のミニを選んだ。

 おばあさんに別れを告げ次の店へ向かった。彦根に本店のある「きむら」という店だ。そこの支店が八幡にもある。しかしどこにあるのか見つからず諦めかけていた。

 その時もう一つの獲物であった「織源」という店を発見した。急遽織源に立ち寄ることにした。

f:id:koyuki-ch:20201024194554j:plain

駄菓子屋といった風情

 店に入るとおばあさんとおじいさんがいた。こじんまりとした個人商店である。さっきの川田商店と言い老人率高いね。これらの老人たちがいなくなった後あとを継ぐ者はいるのだろうか?鮒ずしの伝統は途絶えてしまうのだろうか?とてつもない不安が頭をよぎる。

 おばあさんがいろいろ説明してくれたが、さっきの川田で大体の買い物は済ませたので食指が動かない。おばあさんもおじいさんもとても親切でいろいろ説明してくれるので「石貝と小鮎の佃煮(各380円、720円)、鮒ずし(オス)800円」を購入した。

 オスの鮒ずしは初めてであるが、通の中にはあえてオスを指名する人もいるらしいので買ってみた。

 更におばあさんに鮒ずしに合う酒は何だと尋ねると「松の司」がいいとのこと。すぐそばの「なかじま」という酒屋で買えと教えてくれた。早速なかじまへ向かった。

 こゆきは純粋で素直なのでひとのゆうことは即実践している。なかじまで松の司純米吟醸1本、純米1本、普通の醸造1本を購入した。上中下という感じだ。

f:id:koyuki-ch:20201024194938j:plain

 上と中は2ママへのお土産。下はこゆきの自分の分。こゆきは吟醸酒は苦手だ。総額7,770円。高かった~!

 そしてこのなかじまのおじさんの話では、このあたりではみんな八幡さんの駐車場に車を停めて観光しているとのこと。こゆきも八幡さんに車を停めて辺りを散策した。

 するとようやく探していた「きむら」が見つかった。

f:id:koyuki-ch:20201024195048j:plain
店内へ入ると完全に観光客相手の土産物店風であった。

 がっかりしたこゆきはなにも欲しくなかったがお愛想で「蜆の佃煮400円、鮒ずし900円」を購入して店を後にした。

 ここの鮒ずし、非常に小さい。川田で買ったのと同じサイズのものは5,000円位する。もう2度ときむらに来ることはないだろう。

 そして車を停めている八幡さんに戻ると境内には幾つか店がある。

f:id:koyuki-ch:20201024195202j:plain

まず目についたのが焼きサバずしの店。「加悦ファーマーズライス近江八幡店」というそうだ。

f:id:koyuki-ch:20201024195313j:plain

外の看板には京都の鯖寿司と宣伝している。期待出来そうだ。

 高そうだが中へ入ってみた。お持ち帰り用に3種類の鯖寿司が売っていた。その中から「しめ鯖寿司1,560円」というのを選び2つ買った。合計3,120円。

 こんなに高いんだからうまいに違いないという期待がふくらむ(しかしこの期待は虚しいものだと後で思い知ることになる)。

 次に入ったのが「近江のつけもの山上日牟禮店」という漬物屋。

f:id:koyuki-ch:20201024195433j:plain

ものすごく高級そうな店構えである。たかが漬物なんて言えないね。

 店内に入ると2人連れのババアが物色していた。ババアは次から次へと試食していた。こんなコロナ時代に陳列されている試食品を食べるなんて大した度胸だ。

 ババアを尻目にこゆきは「白菜の大葉かさねづけ630円と下田なす630円と蒼の舞430円」を購入した。何だかごたいそうな文言が並んでいたが、うまさも値段相応なら文句ない。どうだろうか。

 白菜の漬物は本ママと2ママの分分も買ったので金額が跳ね上がった。散財金額2,950円也。これでほしいものはほとんど手に入ったので帰途に就くことにした。

 

 帰路はグーグルナビの案内に従うことにした。往路とは違う道が選択されているようだ。ヘビのようにうねった道は少ない。比較的安心してゆったり運転出来た。

 道中道の駅「奥永源寺渓流の里」というところへ寄った。

f:id:koyuki-ch:20201024195651j:plain

ジャマなベン公、この駅ロータスとか外車含有率多し

山の中の道の駅だ。

 何か食べようかと思ったがじいさんばあさんいっぱいで席がふさがっている。みんな魚関係を食べているようだ。色々見て回るとここは岩魚の定食が人気のようだった。

 こゆきも岩魚というものを食べてみたかったが、食堂のオーダーカウンターには「現在オーダーストップ」という無上の貼り紙が掲げてあった。あきらめた。。。

 食堂の隣の土産物店で「番茶815円とみずかがみ甘酒1,080円」を購入した。甘酒は本ママにあげるつもり。番茶はこゆきさんようだ。

 これでもう十分だ。渋滞する前に帰ろう!車は光速を超えた。

r.gnavi.co.jp