ミシュニャンガイド

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中華料理「天鳳」の荒技

2021/4/22

 この日こゆきさんはとても疲れていた。。肉体的にも精神的にもヘトヘトであった。

 そこで仕事が終わった後、美味しい中華でなにかつまみながらビールを呑むことをこの日の最大の楽しみとして心に思い描いていた。そして17時半過ぎ「天鳳」を訪れたのであった。

 

 今回発令される緊急事態宣言では「飲食店での酒の提供の停止」が含まれているという、そんな事態に遭遇する前にたくさん飲んでおかないとやり切れない。外呑み出来ないなんて悲しいことだ。

 

 店内は客一匹いなかった。で、ビールを頼みゴキュっていると一人のおっさんがやって来た。おっさんは常連のようだった。

 店のオババとズ~~~~~~っと話していた。オババもズ~~~~~っと取り留めのない話をしていた。こゆきは聞いていて非常に気分が悪かった。

 別に聞き耳を立てていたわけではない。店内はとても狭いので聞きたくなくても聞こえて来るのだ。

 コロナ対策で飲食中の会話は敬遠されているはずなのに、店のオババとおっさんはひたすら話を続けていた。

 話の内容には「コロナで客が1日1人しか来ない」とか「休業給付金の申請をしたいけど区役所が閉まっている」とかコロナの話が盛り沢山だった。

 休業給付金とはしっかりコロナ対策をしている店が否応なく休業することに対して支払われる税金である。

 ズ~~~~~~~っと話ばかりして形だけのコロナ対策をしている店に支払われるものではない。そこんとこを勘違いしているんじゃないだろうか。

 もちろん店の苦境は理解している。だからこそこうして遠いところを遥々訪れているのである。もう少し会話を控えて他の客の迷惑も考えてもらいたい。

 

 で、で、ビールを呑みながらメニューを見つめ「豚肉と野菜の味噌炒め、シューマイ」を注文し、更にビールもおかわりしてゆったりと飲酒を楽しんでいた。

 しばらくすると大阪ナンバーの車がやって来た。おっちゃん二人が店に入ってきて別の会話が始まった。この二人もオババの顔見知りらしい。

 また再びオババの話が始まった。先ほどのおっさんと話していた内容とほぼ同じ。。。この時点でこゆきさんは相当聞き疲れてしまった。

 

 ウンザリしてきたのでいい加減に切り上げようと締めの「にんにくラーメン、エビ入りカレー炒飯」を追加した。ビールはすでに空だ。

 それから30分待てど暮らせど料理は来なかった。奥の厨房ではオババが料理人のじーさんに「焦げてるよ~!なにやってんの!!」とか怒鳴っている。焦げていたのはこゆきの炒飯だった。。

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クロノスケ参上!

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スープは豚骨で結構うまい!

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やっぱ焦げてる

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ほんとはもっと焦げを除けたかったけど喰う部分が無くなっちゃう

 当然作り直して出してくれると思っていたが、目の前に現れたのは焦げ焦げ炒飯だった。もう何にも云うことない。。。焦げを端に寄せつつ食べ切った。

 

 その後同時に頼んだラーメンが来ない。更に厨房では今度はじーさんの怒号が始まった。

 どうやらこゆきのにんにくラーメンを作ったのにオババが気付かず延びてしまったらしい。

 オババはズ~~~~~~~~~~~っとおっちゃん二人との会話に夢中だったからね。これはどう考えてもオババが悪い!

 でもオババはじーさんに「早く作り直せ!」と執拗に絡んでいた。そのやり取りを聞いていてこゆきさんは席を立った。

 オババに「もう要らない。勘定して」とやさしく申し上げた。正に神のような対応だった。オババはバツの悪そうにいろいろ言い訳をしていた。

 こゆきの腹は完全ににんにくラーメン仕様になっていた。ぶつけようのない怒りを内に秘め家へ帰って行ったとさ。。。。

 

 今回写真も撮ったし値段の詳細も分かっているが載せる気にもならない。写真一部だけ紹介しておく。じゃあな!

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