2021/10/27
夜の帳が降りようとしている薄昏時こゆきは動いた。そう沖縄へ行くため。。そそくさと身支度を整え電車に飛び乗った。沖縄とは大府市共和駅前のハッシンではなく、沖縄料理の店「シーサー」のことである。
店の前へは19時過ぎに立つことが出来た。でも予定よりも遅れてしまった。店内激混みかと思いきや客はム~カイ!店員の影さえ見えなかった。
ほれ、めんそーれーゆうてくれてはるがな。早よ、お入り!
店内はそれほど広くはない。テーブル席3卓と小上がりのちゃぶ台席が4卓ほど。カウンター席はない。これが沖縄方式なのだろうか。
こゆきに気付いた店員のねーさんがやって来て「好きな席へどうぞ」と言ってくれた。他に客が居ないので座りホ~ダイ、やりたいホ~ダイだった。入り口の一番近くの席へ座った。
しばらくメニューを眺めていたが、書いてある料理が何を意味しているのか分からない。。そこでねーさんにたずねてみた。
「あんの、ラフテーってなに?グルクンって一体?豆腐ようってどんなもの??」聞いてみたいことは沢山あったがこれだけに留めておいた。
写真入りにしてホスィ
泡盛方面にはとんと疎いこゆきさん
ねーさんは外人のようであまりこゆきの言っている意味が分からないようだった。これ以上あれこれたずねるのは無駄だと悟り一か八かで注文を入れてみた。
「瓶ビール大600円、島らっきょ700円、島どうふ揚げ600円」まずはこれで様子をみることにした。
ビールが出て来たのでゴキュっていたが、中々料理が出てこない。ビールをほとんど吞んだところでらっきょがやって来た。
最近缶のドライで泡の出る奴が流行っているそうな
ポン酢より塩漬けが食べたいです!
らっきょにポン酢とかつお節が掛かったものだった。らっきょはこゆきの好物なのでおいしく頂いた。出来れば少し塩で漬けこんだらっきょが食べたかったなあ。
またしばらく時間をおいて島どうふ揚げが登場した。揚げどうふはこゆきの大好物である。
島どうふは見るからにカリカリに揚がっていた。これにかつお節とねぎが掛かっている。醤油をたらして食べてみた。
見た目通りカリカリでフワッと感はない。まあこんなものかいな、というのが正直な感想。
卓上調味料の中に唐辛子を泡盛で漬け込んだものがあったので、これもたらして食べてみた。少し泡盛の青臭い香りがしたが悪くなかった。
これぞ島どうふ!って特別感はなかった。。。
この店の店員は2人。さっきのねーさんと大将のみだ。大将はこゆきが店へ入って来る前から店の一番奥のテーブルに腰掛けていた。他に客が居ないのでテレビでも見ていたんだろう。
こゆきが注文を入れると億劫そうに立ち上がり調理場へ消えた。そしてこゆきの料理を作り終えるとまたテーブルに腰掛けた。なんか注文しずらい。。。
ビールもなくなったし~、らっきょも喰ったし~、とうふも消えた。そこで大将に仕事を与えるべく新たな注文を入れてみた。
「島唄お湯割り450円、タコス春巻600円」である。タコス春巻がどんなものか微妙に興味があった。
島唄は泡盛の味がした。韓国焼酎に似た良くある安っぽい泡盛の味と香りだ。一度でいいからクースー(古酒)というものを飲んでみたいものである。でもこの店には置いてなかった。
島唄ってえとパトランプって発想になるパチンカスがいるらしい、、、
またしばらく(ほんと~にこの店の料理の提供時間は遅い。でもこれが沖縄時間なのかも知れない。店内はゆ~ったり時間が流れている)待っているとハルちゃんが顔を見せた。
スッパ辛くて甘い調味料をつけて一気にガブッた。パリッサクッとしててうまい!中には挽肉が入っており甘辛く味付けしてありうまくタコスに似せていた。調味料ともよく合っていた。
少々コゲっているがこれがまたいい!
春巻によく付いてくる調味料だがいいじゃん!やればできるじゃん!
宴会も終盤に差し掛かりこゆきの泡盛もなくなった。そこで最後に楽しみに取っておいた「ソーキそば700円」を頼んでみた。
ついでに「夢航海ロック500円」も追加してみた。夢航海とは泡盛のことである。どんな味がするのかは知らない。知らない名前だから頼んだと言っても過言ではない。
でも店のねーさんはキチンとこゆきの言っていることを理解してくれているかどうかは知らない。
もしかすると夢航海とは別の泡盛を思い描いているのかも知れない。まあそれはいい。。
夢航海、こいつもさっきの島唄との味の違いがないような、、、やっぱ本場以外の泡盛ってこんなものなのかなあ。本場に行ってみたいものだ。こんど沖ってみよっと!沖スロじゃねえぞ!
ゆ、ゆめちゃん?ほんとにゆめちゃんかい??
さて、最後にやって来たソーキそばだが、まず汁をジュルった。薄味で好みなんだがもう少し出汁や旨味が欲しいところだった。
ソーキは何から出汁を取っているか知らないが、豚肉から出るエキスを出汁にしているのだろうか。
麺は平ぺったい。形は好きだがこの麺が良くなかった。ススって口の中に入ると何だかドロッとしていた。
弾力とかムチっとという感覚からは程遠い麺だった。お口の中で溶けていく感触だった。
そしてソーキはホロホロと軟らかく、シーチキンを食べているようだった。こゆきの嫌いな食感いっぱいのお肉、味もほぼ付いていなかった。
肉の硬軟については意見が分かれるところなのでこれ以上は云わない。おいしい~っと感じる人もきっと居るでしょう。
見た目と味が別世界だった。。
全部食べて呑んで総額4,150円!思っていたより高くついてしまった。みんなでワイワイあれこれ突っつきながら飲み食いするなら安く感じるかも。。
店は二郎系ラーメンで名を馳せる「龍丸」と同じ一角にある。こゆきがかっ食らっている間、時折店の前を通り過ぎる人々はみんな龍丸方面へ流れていった。
誰一人シーサーへ入ってくる者はいなかった。そんなに悪い店じゃないんだけどねえ。
龍丸は夜になると居酒屋料理メインになるらしいからそれが目当てなのかも。まあこれも世界七不思議な現象としておこう。
お~~~い、こっちにもうまい居酒屋あるぞ~!めんそ~れ~なんか沖スロやりたくなってきた。。。
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