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安城市「大正庵釜春 新安城支店」~釜春って言えば、もろこしうどん!

2022/7/6

 秘密のケンミンショーにも登場した「もろこしうどん」で有名な釜春。2年前に岡崎の本店を訪れたことがある。激混みだったことが思い出される。

 今回は安城にある支店へ調査に入ってみた。支店ならそんなに混んでないでしょ!味のレベルも遜色ないっしょ!という曖昧な思い込みで襲撃を試みた。

 

 店はJR三河安城駅から歩いて20分くらいのところにある、と考えていた。ところが駅を出ていくら歩いても店の姿はどこにもない。

 ものすごく暑いし汗で目がかすんできた。でも店はまだまだ遠いようだった。道中完全なる住宅街と農地でどこにも休憩出来るところはない。引き返そうかとさえ思ったほどだ。

 グーグルマップで探索すると駅から店まで3.5キロほどとなっていた。いつものこゆきならこのくらいの距離は屁のカッパだが、この暑さにはさすがにシッポを丸めた。

どうしてこんなど田舎に新幹線の駅がある?

 結局1時間ほどかかって店に到着した。この時時刻は14時近かった。店の駐車場は車が半分ほど。並ぶことはなさそうだった。

か、釜春ぅ~が見えてきた!

駐車場も箱もデカい!

おっきいわぁ~!栗田さんもビックリ

 店内に入ると客席はまばらだった。オババ店員が「こっちへ座れ」と指定してきた。こんなにスキスキなんだから好きなとこ座らせればいいのになあと思いつつ指定席へ腰掛けた。

 

 座った瞬間に別の店員に「生ビール大810円」を所望した。店員曰く「すぐお持ちしますか?」と。こゆきこたえて曰く「たりめ~じゃん!」。どんだけ暑い中うんうん唸りながら歩いてきたと思ってんねん!

 すぐにビールが配達された。直送生である!ジョッキはキンキンに冷えている。おもむろにジョッキを取り上げ半分ほどゴキュゴキュッと喉を鳴らしながら流し込んでいった。

 ふと周りを眺めるとゴキュっているのはこゆきだけだった。こんな平日の真昼間の田舎の店で豪快にゴキュれる奴ぁ~世の中広しといえどもこゆきぐらいだろう。とても優越感にひたっていた。朕は満足であ~る。

 でもよく考えると周りの視線は「ダメなネコ」と言っていたのかもしれない。「酔っ払いネコ」と蔑んでいたのかもしれない。でもでもそんなことはしったことではない!!

こゆきの生!

 ビールお届けと同時に店員に「新レンコン天プラ(つゆ付き)700円、なめこおろし550円」を注文した。とりあえずこれで安心である。

 やや間があってレンコンとおろしが登場した。レンコンにはタップリのおろしが添えられており、別に頼んだなめこおろしが霞んで見えた。でも大根おろし大好きだし、こゆきがんばって食べるもん!

 まずレンコンに手を伸ばした。レンコンの天ぷらは大の付くほど好物である。歯で齧るとシャリっとした食感がたまらない。

 おろしを乗せたりつゆに浸してシャリシャリしてビールをゴキュった。シャリゴキュ天国である。うまい!の一言だ。

 なめこおろしはナメっていて酒のつまみにはちょうど良かった。ヌメヌメナメナメしたものは全般的に好物である。でももう少しおろしの冷感が欲しいところだった。

レンコンの天ぷらってあまり見掛けないよね

天ぷらの中ではシイタケと並んで好き!

ごはんにぶっかけたい!

ねえねえナメコさん、どうしてヌメッてるの??

 ビールが少なくなってきたので「キリンラガー瓶ビール大670円」を追加した。ここはビールの銘柄が選べるのでありがたし。

 ただサッポロ関係がなかったのは痛い。赤星が置いてあれば言うことないんだけど。。。

 

 レンコンを食べ終わって再度店員を呼んだ。いよいよメインディッシュの注文だ。なんにするか迷ったが「細打つけとろざるうどん1,320円」で勝負することにした。

 「もろこしうどん」でちょ~有名な店であるが、前回同様今回ももろこしうどんはやめておいた。なぜか食指が伸びないのだ。

 少ししてうどんがド~ンと姿を現した。こりゃうまそうな風貌してけつかる!たっぷりのとろろを従えやがって堂々と鎮座している。

 でもわさびの姿がない。すぐ店員を呼び付けてわさびの追加を言い渡した。

 

 わさびも揃ったのでまず残っていたおろしを麺つゆに落とした。そして麺を1本たらしてチュルってみた。

 う、うまいがなんか物足りない。そうだ冷たさが足りないのだ!つゆも麺もキン冷えというには程遠い。一応水道水でしめましたって感じ。ここは大きなマイナスポイントだ。

 麺は細麺で頼んだのでビルゴシはサイコ~!しかも1本1本がとて~もなが~い。これは釜春の特徴である。チュルっているとビタビタ麺が暴れて唇の周りで踊りまくる。

 当然の結果としてバキューム音はとても大きくなる。ジュルジュルピュピュピュ~!!という感じである。こゆきの豪快なバキュームにさぞや周囲の人々も驚いたことだろう。

 添えられてきたとろろを全部つゆに投入してドロドロヌメヌメになったところで、再びバキュームスイッチオン!ジュロロロロ~~~というきわどい音響が店内に響き渡った。

もう少し麺が細いほうが好み

冷え、あまし!

わさびは必需じゃ!

 1時間ほどかけて呑んで喰って釜春の夏を楽しんだ。麺とつゆが冷たくなかったことだけが残念だったが十分快楽の時間を過ごせた。ありがとよ釜春!4,050円払って灼熱の店外へ出た。

 

 こっからまた駅まで汗でドロドロになりながら歩かなければならないと思うと先が思いやられたが、懸命に暑さに立ち向かっていった。

 途中シータクでも呼ぼうかと思ったが何とか駅に辿り着いた。

 ただ道中トイレに行きたくなり「丸源」ではばかりを借用した。かたじけなし!お礼に「ひとくち生ビール319円、丸源餃子319円」を頂戴したことはたれも知らない。

r.gnavi.co.jp