ミシュニャンガイド

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瑞穂区「みそかつの三河屋」~とんかつっていやぁ~カラシにソースだろ!あ~ん??

2022/11/21

 今日はぜんっぜんとんかつを喰う予定も気持ちもなかった。でもネットでとんかつの写真見てから気持ちは変わった。心とはコロコロ変わるものなり!

 今回訪れたのはみそかつで名高い瑞穂区の「三河屋」である。サザエさんに出てくるサブちゃんの三河屋は食料品店のようだが、こちらはとんかつ一筋80年の吉野家も真っ青の名門店である。

 本当に80年なのかは知らない。調べてもいないし店の人に聞いたわけでもない。ただそんなオーラが出ていたので書いてみた。

 

 この店は10時50分という微妙な時間に開店を迎える。そこでこゆきは急いで開店時間に間に合うよう歩を進めたというわけじゃ。ちょうど10時50分頃に店の前に到着した。行列はなかった。ホッとした。。でも怪しい人物を発見した。

 その人物は店の前で写真撮影などを行っており、もしかするとこのミシュニャンを真似したミシュランガイドの調査員カモ。。。断然競争心が芽生えた。こゆきはその人物の後ろにピッタリ張り付いて店の中へ入った。

ここの前は何度も通ったことがある いつもうまそうなオーラが立っていた

なんの飾りっけもねえが質実剛健でうまさの要素が滲み出ている

 店員はこゆきとその人物を同一グループと勘違いしたらしい。「お二人ですか?」と尋ねられた。こゆきは指を一本立て「ちっちっちっ、どシングルであ~る!」と答えた。前のミシュラン調査員も困ったように「一人だ」と答えていた。

 

 この店の接客はとても良かった。店の入口の間口は狭いが中はかなり広かった。「お好きな席へどうぞ」というので遠慮なく一番奥の6人掛けのテーブルにドスった。ドスドスドスッとくらあ!

 茶を持って来てくれたおばさんに間髪を入れず「味噌かつ定食1,050円、大瓶ビール680円」と流れるように注文を入れた。

 ここへ着くまでの長い道中つくづく考えたが「せっかく味噌かつの名店なのだから、今日はあまり好きではない味噌かつで勝負してみよう」と決めていたのだ。

 でもカラシまぶしたりソース掛けたりもしてみたいし~とかウジウジ迷っていた。そこでおばさんに「ここは最初から味噌を掛けてくるんでちゅか?」と恐る恐る聞いてみた。すると「別々ですよ~」とありがたいお言葉。これで両方味わえるってもんでぇ!

 

 トイレへ行って戻ってみるとビールが用意されていた。みんな大好き「スッパドラ~イ!」である。本日はビールはやめておこうと思っていた。サケなんて良識ある者がお昼から呑むもんじゃねえ!って思っていた。でも注文の際勝手に口からさえずりの如く出てしまった。その結果がスッパドライとは。。。

 すぐゴキュリを開始した。汗かいて歩いてきたのでうまいったりゃありゃしない。スッパドライでもいい!って思えた。

なんでこんな色のラベルなんですかねえ、、まさに金属風の味を表現しているとか

 そしてそのあとすぐ待望の味噌かつ定食が登場した。ちょっと早すぎ~!早杉君は嫌われるわよ!

 定食内容は「かつ&キャベツ、小うどん、野菜の小鉢、ごはん、味噌たれ」というもの。見た目はヒジョ~に食欲をかき立てるものだった。

見た目の満足感は孝志!

 まずうどんからいってみた。のびちゃ~しめえだから。このうどん中々のものだった。うどん第一主義のこゆきが言うんだから間違いない。関西風の薄味で出汁がしっかり効いている奴。麺はヤワヤワだがそこはご愛敬。だって定食に付いてきたんだから。

 ただ許せなかったのは、箸か丼かどこからか漂ってくる微かな化粧水の臭いだった。こいつは勘弁してほしかった。

 前にも書いたがこゆきは化粧水や洗剤や薬品の臭いにはヒジョ~に鼻が利く。ねこなんだから人間の何倍も嗅ぎ分けることが出来る。わずかに残っている化粧水の臭いなどツンツン感知してしまうわ!

 まあ臭いのことはさておいてうどんは一気にズルった。汁は後でお吸いもの代わりに飲むため残しておいた。臭い問題さえなければここのうどんは後日改めてメインに据えて食べてみたいところ。この店は麺類も結構充実している。

予測通り出汁はギュンギュンに効いていた

 次にかつを一切れ取り上げた。まずは何もつけずにパクった。うん、うまい!!コロモは中ぐらいの粗さ加減、油は植物油を使っているそうでサッパリしている。肉は厚さが適度。ヒジョ~に美味しいとんかつだった。ただここでも新たな問題が提起された。

 なんだかかつがぬるいんでやんす。しかも揚げたてならかつの切れ目からジュクジュク油や脂なんかが湧き上がってくると思うのだが全くなかった。

 異常な提供の早さと何か因果関係があるのだろうか。例えば~揚げ置きとか。。。とんかつの名店にこんなことを言っては失礼かもしれないが疑念は残る。

 他の客の料理も異常な早さで提供されていた。さっきのミシュランの調査員はかつ丼を頼んでいたがこいつも出てくるのが早かった。この早さは注文入ってから揚げていたのでは尋常ではない。しかしここはあくまでこゆきの推測であ~る。

 もしかしたら料理人の熟練の技でパパッと揚げられているのかも知れない。でももうこの問題はこれでやめておく。

 かつは10切れほどある。面積はハガキ2枚ほどの大きさである。お次はカラシ&ソースでいってみた。やはりうまい!やっぱかつはソースが王道でしょ!って納得させられる味だった。

 このままだと全部カラソースで食べ切ってしまいそうなので、せっかくの味噌たれを無駄にしないようミソってみた。これもうまい!

 でもこゆきにはちとアマちゃんだったかなあ。。もう少し渋みとか酸味があったら「味噌もいいっす!!」ってことになったんだけど。だけどせっかく大将が作ってくれた味噌たれなんでドブ漬けしたりして楽しんだよ。

 もう一つこゆきの好きな食べ方がある。それは醤油&カラシ。塩オンリ~もいいけど、醤油カラシも捨てがたい。

もう少し熱々だと百点あげちゃうじょ~!

味噌でドブってみた こゆきがみそでドブるなんて、、、

 かつをミソったり、ソース垂らしたり、ごはんに備え付けの沢庵乗せたりして大いにパクって呑んだ。20分くらいで全てが完了した。いろいろ不満もあったけどさすがは人気店だけのことはある。合格じゃ!

うまいごはんと沢庵!これでにっぽんの食卓は成り立ってきた!

 書き忘れたけどごはんはしっかりとんかつ仕様に固めに炊かれていた。こういう風味のいいごはんはうれしいものだ。今回ごはん少な目で頼むのを忘れてしまったが、小食のこゆきを完食に導いてくれるおいしさだった。

 

 総額1,730円。ビールを吞んでしまったので高くなってしまったが朕は満足であ~る!

 こゆきが帰るミシュランの調査員の方はすでに姿を消していた。またいつぞやお会いしましょう!

r.gnavi.co.jp