ミシュニャンガイド

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ミシュニャンガイド ラーメン⑲ 熟成黒醤油ラーメン鴨焼きねぎまし 最強の塩ラーメンの店の醤油ラーメンの味

2019/12/16

 少し前にご紹介した「ぶらい」へ行ってきました。前回は塩だったので今回は醤油で勝負です。きっと満足させてくれることでしょう。

 

 塩ラーメンを食べて完全に心を奪われてしまった「ぶらい」。当然塩以外の全てを知りたくなるのは仕方ない。心も体も奪われた男のことは全部を知りたくなるものだ。

 混雑する時間帯を避け、13時40分店に到着。店先には4、5人並んでいた。その後へしおらしく並んでみた。こゆきちゃんを行列に加えるとは罰当たりな店である。しかし10分も掛らず店内へ案内された。

 券売機の前でウンウンうなりながらメニュー選びをした。選んだのは「熟成黒醤油ラーメン」。昨日の散財が痛いのでこれ1本で行こうかと考えたが、やはり「鴨まし」は外せない。ついでに「焼きねぎ」も追加した。鴨が葱を背負って来るっていうじゃない、そのこと思い出すと指が止まらなかった。高速でクリックしていた。合計で1,470円。またやっちゃった!

 席へ案内されて券を差し出し待つこと10分ほどで「お待ちど~」の声が響いた。

バッツグンのビジュアルである。本来こゆきは醤油で黒くなっている麺類はあまり好まない。しかし黒々としている汁を見ても食欲がかき立てられるほどうまそうなお姿なのである。

 まずは汁をジョロロオオ~とすすってみた。醤油は強いが辛いほどではない。煮干しでとったであろう出汁は非常に濃厚で、醤油との相性はすごくいい。

 次に鴨肉を口に入れると程よい弾力と鴨のウマ味がじわっと口の中へ広がった。鴨は絶妙な火入れ加減で表面にうっすら血が浮かんでいる。こゆきの中に眠っていた野生の本能が呼び覚まされる。血を見ると興奮しちゃう。

 麺は前回同様少し粉っぽい。いや粉っぽいというより日本ソバに似ている。麺の粒子が感じられると言ったらいいのか。好感が持てる。

 ねぎは焼いてあるが冷たかった。汁の熱で段々温かくなってきているがこれだけは残念だった。

 鴨オンリーで食ってみたり。鴨とねぎを同時に口に入れてみたり楽しかった。小ぶりなドンブリの中の麺はすぐになくなった。未練がましく麺のカスを箸で探る作業に没頭した。

 汁を全部飲み干すとドンナメである。ねこ界最高の敬意を表してお食事終了である。たったの15分ほど。この店の残るメニューはつけ麺とまぜそばである。その他にサイドメニューに鴨茶漬けとかチャーシューどんがある。次はつけ麺かなと密かに企むこゆきであった。