ミシュニャンガイド

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ミシュニャンガイド うどん㉞ みそきしめん 欲望のおもむくまま本日もうどんをすすってしまった

2019/9/28

 皆さんにお尋ねいたします。前日の残りの冷たくなった天ぷらをどうやって食べてますか?こゆきは味噌汁の中にブッコみます。天ぷらから油が滲み出して味噌と混然一体となり実にまろやかな味わいとなります。冷たい天ぷらも味噌汁の熱で温められ、死にかけていた天ちゃんが生き返るのです。熱々の味噌汁も天ちゃんに熱を奪われ丁度良いヌル加減になります。猫舌のこゆきにはうってつけの食べ方なのです。そんな味噌汁と天ぷらの相性の良さをうどんで再現してみました。

 

 訪れたのは、や~まき~うどん!10時から開店の睡眠障害者の強い味方だ。10時開店と同時だとさすがに少し恥ずかしいので5分ほど時間をずらして入店した。

 と、こ、ろ、が既に2組の先客が席に座っている。テメ~ら恥ずかしくないんケッ!こんな時間からショボクレテうどんすすってお天道様に顔向けできんのか?全く世の中には恥さらしなヤツらもいたもんだ。

 とはいえ今日は土曜日だし、朝めし代わりにうどんってのも理解出来ないわけではない。それにこゆきだって同じことしてるんだからね。キャハッ!

 おっちゃんが注文取りに来たので「みそきしめん大盛り、天ぷら2個、以上!」とオーダーした。こんなに頼んで大丈夫か?という考えがかすかに頭をかすめたが、朝と昼めし代わりだし、天ぷらはそのまま食べる分と汁に漬け込んで食べる分を確保したかったので仕方がない。

 10分しないうちに天ぷらときしめんがやって来た。みそきしめんというものは初体験である。ビジュアルは味噌煮込みに似ている。ただ器は土鍋ではなくただのドンブリを使っている。味噌のいい香りが漂ってくる。

 まずは何も入れずに汁をすすった。赤だし味噌汁と同じ味わいだ。出汁も良く出ている。早速麺を箸でつかんで口に入れた。ジュリュジュリュ~ッ!隣の席の夫婦の箸が一瞬止まるほどのバキューム音を響かせて吸引してやった。うまい!

 この店のきしめんの麺は何回も書いているように少々太い。通常のきしめんだと今一つ感動に欠ける。しかし味噌だと断然太い方が合っているように感じる。味噌の強い味には太麺なのかも知れない。

 次に天ぷらを何もつけずに食べてみた。

揚げてからおよそ10分ほど経っているかと思われる。十分温かいしサクサクしている。みぶうどんとは明らかに違う。たまねぎと小エビのみのかき揚げだが、口コミでよい評判を得ているだけのことはある。たまねぎが非常に細く刻まれており食感がいいのだ。

 テーブル上には1味とコショーしかないので、醤油をかけて食べてみたかったが断念した。見た目とは裏腹に結構デカい。1つ食べ終わるともう十分という腹具合になってきた。しかしもう1つ残っているので計画通りきしめんの汁の中へドッポンした。

 油が滲み出すまで麺をすすって時間を稼いだ。ようやく天ぷらにも味噌汁がしみ込んだので噛り付いた。結論を言うと家で食べる天ぷら味噌汁ほどの感動はなかった。なぜだろうか?

 天ぷらを入れたことによりきしめん丼の中身は更に膨張し、量が増大してしまった。一生懸命麺をすするが中々減っていかない。まずくはないが少々ヤバいことになった。結局適量にしておかないとせっかくのうまいメシも台無しになるということの典型だね。

 ウンウン汗かきながら何とか麺と具材は完食した。いつもなら汁も飲み干すが半分くらい残してしまった。代金を払いにレジに行くとアジア系の外国人が対応してくれた。本当に人手不足なんだね。710円。

 厨房の中を見るとオバちゃんが大量に天ぷらを揚げていた。きっとほとんどの人が頼むんだろうね。でも次回からは天ぷらは1人1個と肝に銘じておかないとね。