ミシュニャンガイド

みんなの為ではなく自分の為のグルメガイドブック

大須の「御幸亭」でオタクっぽいおとっつあんとJKランチ

2020/11/29

 もうすぐ11月も終わりですね。コロナが猛威を振るっているし大人しく家でジッとしてないとね!

 ゴートゥートラベルしている奴は懲役10年、ゴートゥーイート使っている奴は舌切の刑だわ!(自粛ケイサツのアフォ~ではありません)

 

 勝手なことを書きつつ前回宣言した通り飲食店の自粛が始まる前の最後のランチ&おササの旅を満喫して来ました。

 計画ではぶう、ぶう、ぶひーの「ぶた いながき」に行くことになっていたんですが急遽変更しました。深い理由はありません。ただ新しい店を覗いてみたかっただけ。

 そして標的にされたのが大須の「御幸亭」という洋食の店。名物はエビフライらしい。ここもかなりの人気店であり楽しみ。。。

 

 大須に着いたのが10時10分頃。開店までかなり時間がある。先ずは偵察のため御幸亭を覗いてみると並んでいる人はいない。日曜とは言え時間が早すぎるので当たり前か。。

 でも人気の料理屋だと行列好きの日本人は3時間前とかでも平気で並んでいるから要注意だ。

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御幸亭遠景 障害物多くて撮りにくい!

 店の佇まいをじっくり眺めてみたが、どうもうまそうなオーラが漂って来なかった。なぜだがワクワク感が湧き起らない。見た目だけでは判断出来ないので、後で実際に食べてみてから判断することにしよう。

 

 ここで時間潰しを兼ねて大須の町を徘徊した。内緒だがどうにも小水を垂れたくてさっきからトイレを探していたのだ。

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大須の招き猫 福を招いてほしい‥‥

 ところが大須にはトイレを併設するような大型施設があまりない。しかしどんどん溜まってくる汚水たち。

 どうにも我慢出来なくなってきたので野外放尿でもと思っていると現れたのが「コメ兵」であった。あの「いらんものはぁーコメ兵で売ろ―!」のコメ兵だ。

 店の外にトイレありますと書いてある。じゃ、使わせていただきます。というわけで店内に入った。

 コメ兵に入るのは初めてだ。店は中古品屋というより高級ブティックのようだった。

 入り口に陰気な男店員が立っており、店に入ると全ての客に体温測定していた。こゆきは目もうつろに体温測定を受け、トイレを探して店内をうろついた。

 ところがこの店トイレの場所が分かりにくい。顔面蒼白になりながらようやく探しあてジョロロ~としたというわけです。はしたないですね~!

 トイレを出ると、ションベンしに来ただけということを悟られないようにシャンとして買い物客を装って店を出た。あ~疲れた!

 

 その後御幸亭の開店時間5分前になったので再度店頭に向かった。

 すると一匹のゴキブリのような禿げたオッサンが自転車を店の前に停め、店頭のメニューやディスプレイを眺め始めた。見るからにウザそうなオッサンだった。

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おっさんが邪魔だったのでこのような画像に、、、

 容姿も行動も見ているだけで生理的に嫌いなタイプだった。一旦やり過ごして店の周りを周回し開店時間になったところで店へ入った。するとやっぱりオッサンはいた。

 一人客用のカウンター代わりの大きなテーブル席の一番奥に座っていた。こゆきが入って行くと店員が「お好きなところへどうぞ」と言ってくれた。

 よっぽど別のテーブル席に座ろうかと思ったが、アローンだし人気店なので満席になっては申し訳ないと柄にもなく迷ってしまった。それにこの店員の「お好きなところ」というのをどう解釈すればいいのか分からなくて躊躇してしまった。

 大きなテーブルのお好きなところなのか、店の中どこでもどうぞという意味なのか謎であった。で、結局ゴキブリおじさんと同じテーブルに座ってしまった。おとっつぁんとJKランチしてるみたいで最悪だった。

 

 オッサンはメニューを見て悩んでいた。この隙にこゆきはササっと注文を入れた。「カキフライ単品1,150円、ヒレトンカツ単品1,350円、瓶ビール大瓶700円」だ。

 この店ご飯の量が多いらしいので定食は避けた。それにどうしても2種類食べたかった。しかしこれが後になってこゆきを苦しめた。

 すぐビールが来た。

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サッポロ赤星700円 でも高いね~

早速ゴキュっているとなんとオッサンの料理が到着した。オッサンはこゆきの知らない間にオーダーを済ましていたのだ。

 先ほどの悩むふりはただ単に注文後の反省期間のようなものだったのですね。そしてオッサンが頼んだのはなんとこゆきと同じカキフライ!なんかすっごい気分悪い!!!もう一層のことカキキャンセルしようかと思った。

 オッサンのカキが到着してから5分後くらいにこゆきのカキも到着。熱々のうちにまず何もつけずに口に入れた。

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大粒でカキ量は多い それに増してポテトのすり下ろしたやつがいっぱい!

 サクッジュワ~を期待していたが、どちらかというとパサつき感が先立っていた。コロモの下のカキは身が大きく、コロモばかりが大きい劣悪品ではなかった。だけどだけどジュワ~はなかった。。。

 今シーズンこれでカキを食べるのは3回目だ。1、2回目はまだ身が小さかった。今回のは身は大きかったがジューシーさに欠けていた。素材だけの問題だろうか、、、?

 揚げ方にも多少問題があるように思う。揚げ過ぎな気がする。表現は悪いがパサついている感じだった。期待が大きかった分落胆も激しかった。

 カキにはキャベツやレモン、ポテトピューレ、タルタルが添えられていた。ポテトはうまかったがやたらと量が多い。レモンは絞ったがあまり汁は出てこなかった。しおれているようだ。

 こゆきの一番の楽しみだったタルタルは、、こう云っては悪いがキューピーのタルタルそっくりだった。多分手作りだと思うがマヨ大杉!

 でも値段は安いと思う。量も十分だ。この立派な店構えで経費いっぱい掛かっていそうなのに、この値段なら無理やり納得しないといけないのかなあ。決して不味くはないが満足の出来るものでもなかった。

 まだまだカキの旬には早いのかも知れないね。そう考えないとみゆきちゃんが可哀そうだ。

 

 カキを喰っているとすぐヒレトンカツが出てきた。このところ他の店でうまいヒレカツを食べているので期待が高まる。

 ところがこのヒレカツの皿の内容はほぼカキ皿と同じだった。同じような皿が2つ並んでしまった。ポテトの多さから想像するに食べ切ることが出来るのかという危険信号が灯った。

  カツにはすでに味噌ダレもしくはデミグラスっぽいソースが掛かっている。揚げ物は自分で味を付けたいこゆきちゃんには不満だった。

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出て来た時カキフライ皿がもう一つ来たのかと、、

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なんで全体にソース掛けるかなあ、、、

 カツの断面から肉を見るとかなり火が通っている。火~通し過ぎちゃうん?という不安がよぎる。カキの二の舞では、、、

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褐色の肉ヒダ!遊び人の誰かのどこかにそっくり!

 もちろん豚には十分な加熱が必要なのは分かっている。しかし最近喰ってきた名店のばかうまヒレカツはどれもそんなに火は通っていなかった。多分肉が違うのだろうか。

 名店の肉は半生でも食べられる無菌豚を使っているのかも知れない。それに対しみゆきちゃんは一般的な豚肉を使用しているのかも、、、そうとしか思えないほど熱の通し方が違う。

 

 無菌豚は値段も高いし、飼育も難しい。なぜ飼育が難しいかというと、数年前に無菌豚養豚畜舎を訪れたことがある。

 その時の入舎時の厳しさは今も思い出す。豚舎に入る前にまず真っ裸にされ、シャワーを浴びせられ、石鹸で全身を洗う。恥垢や無駄な陰毛などは全て洗い落とさなければならない。

 全身洗浄後畜舎が用意した服に着替える。下着も全てだ!なんせメスのパンティ~まで替えさせられた。

 

 話が逸れてしまったが、恐らくみゆきちゃんではそういった無菌豚を使ってはいないようだ。一般的に豚=十分加熱が常識なのでこれで当たり前なのかも知れない。

 口に入れてみるとやはりカリカリとしたコロモの食感が先立った。焦げ臭いとまでは言わないが揚げ過ぎのような気がする。

 こんなに評価が厳しくなってしまって申し訳ないが、何度も言うように最近バカうま揚げ物を食べているので舌が肥えてしまったようだ。それにこの店もものすごい人気店なのであまりに期待が高かったのである。

 ヒレに添えられているものはカキ皿と同じようにキャベツ、ポテトピューレ。またしても大量のポテトをゲットしてしまった。これは完全なこゆきの戦略ミスである。

 全部食べ切れるか自信がなかったが、先に手を付けていたカキ関係をやっつけた。エイっ!という感じ。もうこの時点で「ごっちゃんでした。。。」と席を立ちたい腹加減だった。

 でも自分で頼んでおいて残して帰ったんじゃ恥ずかしい。無理やり残りのヒレカツに取り掛かった。しかもしかもカキを半分食べた時点で「生ビール大850円」を追加してしまいさらに混迷を深めた。非常に苦難の道だった。

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今日のビールはなぜかあまりうまくなかった

 ヒレはデミグラスにつけたり、醤油らしきものを垂らしたり、カラシを付けたりしてなんとかやっつけた!もう頭はもうろうとしていた。

 美味しいものを食べに来て、自分で最悪な事態を招いてしまう。誠に愚かなことだと言わざるを得ない。

 

 分かってくれているとは思うが、店側には何の落ち度もない。人々から支持される魅力的な店だ。腹をすかせたリ~マンならここのランチ喰ってパワー全開になるのでしょう。

 ここでこゆきの頭に思い浮かんだのは‥‥

 この御幸亭の歴史は長い。創業は大正時代だと書いてあった。今でこそ人気が出てチョイ高級洋食屋路線を走っているが、もともとは街の労働者のための食堂だったのではないでしょうか。

 味はそこそこ、量はタップリ、でも雑誌やテレビに取り上げられているうちに高級化路線に走ってしまったのかと、、これらはあくまでこゆきの推測であり、事実と異なるかも知れない事は含み置き下さい。

 更に申し上げるならば今回揚げ物ばかり食べたが、この店のウリは「タンシチュー」であったり「ハヤシライス」であることだ。「オムライス」なんかもいいらしい。

 次回もしかするとバカ旨いハヤシに会えるかも知れない。他では味わえないタンシチューが味わえるのかも、、、

 

 さいごに頑張って営業続けて下さい、及ばずながら応援します。これは間違いない本心です。

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