ミシュニャンガイド

みんなの為ではなく自分の為のグルメガイドブック

「うまくて、早くて、安い麺類の店では第一位!」の店を知りたい奴は読んでよし!!

2020/11/30

 大府の「山喜うどん」、天白区の「みぶうどん」、南区の「長寿うどん」のことは散々紹介してきた。共通しているのは「開店時間と提供時間が早い!安い!うまい!」というところだ。

 この早安旨のランキングに新たな店が加わることとなった。店の名は「いなや」!いなやうどんではない。単にいなやである。由来は知らん!

 この店の評判はいつも行く髪切り屋の夫婦から聞いていた。だが髪を切って家に帰ってくるといつもすっかり記憶から消えていて訪れたことがなかった。

 髪切りカップル曰く「きしめんがうめぇ~!いつも混んでんだぁ!朝早くからやってっぺ!」とのことだ。本日真実を確かめに8時40分家を出発した。

 

 ターゲットは尾張旭市にある。長久手市(いつの間にか市になってた!)との境界線あたりだ。道路渋滞を予測して早めに家を出たが、あっけないほど道は空いていた。

 時間調整をしながら10時10分前に店の前に到着した。するとなんと!既に営業中の看板を出しているオババが、、、こゆきは一瞬たじろいだ。

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あのまだ10分前なんですが、、、ワナワナしてくる

 看板は出ているが実はまだ準備中で調子に乗って中に入って行くと「まだ準備中で~す!10時からだよ~ん!」とか言われるのではないかと。

 そこで一旦店を通り過ぎようとしたその瞬間!駐車場に停めてある車の中からバラバラとジジイたちが出てきて店内へ侵入していった。まるで人肉に群がるゾンビを見ているようだった。

 ジジイたちは野良仕事を終えつかの間の休息を取りに集まっているのだろうか?でも10時前で畑仕事を終えたとも思えなかった。

 ゾンビの数はおよそ5、6体。その後も駐車場へ車が入ってくる。こうしてはいられない。こゆきはあせって車を停め店内へなだれ込んだ。

 

 店の中は広かった。でもいくつかあるテーブルのうち3つくらいは調理作業に使われており着席不可だった。

 ゾンビたちはカウンターへチャッカリ座り込み思い思いにくつろいでいた。こゆきは店の一番奥のカウンターの端へ腰掛けた。この店のカウンターは複数ある。

 まずは壁に貼り出してあるメニウを眺めた。

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壁のみにメニウがある ほとんど山喜と一緒

これは山喜と同じ方式だ。テーブルにはメニウはない。メニウ内容もほぼ山喜と一緒。もしかしたら山喜と同じ経営者なのかも。

 水を持ってきたオババに「きしめん440円、ざる中華460円、天婦羅110円」を注文した。

 オババは「天婦羅は未だ揚げているので時間が掛かるがいいか?」と尋ねてきた。揚げたてを食べさせてくれるのか~と涙が出て来た。こういった店では揚げ置きが多いから。「いい、いい、全然構わない」と返しておいた。

 

 10分しないくらいでまずきしめんが出て来た。これがまたばっつぐ~んに食欲を誘うビジュアルをしていた。

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見た目にやられた!目がつぶれるぅぅ~!!

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鰹節ダ~ンス!ダンスが終わらないうちに食べ切らないと

なんせ鰹節た~っぷりでネギや厚揚げが入っている。

 こゆきはきしめんには鰹節がないと許せない。鰹が湯気でダンスしているのを見るのが好き!ここでは存分にそれを楽しめた。

 さあまずは汁をジュルった。うまい!宮きしめんや鈴屋ほどではないが、し~っかり出汁が効いている!このタイプの店でここまで汁にこだわっている店はない。山喜もみぶも長寿もここまでの味は出せていない。

 麺は残念なことに分厚いタイプだが、決して嫌いではない。十分満足出来るものだ。

 きしめんを食べ始めてすぐ天婦羅がやって来た。時間が掛かるとか言ってた割にはえ~な、、と思いつつ口に入れてみるとしっかり冷たかった。。。

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これはみぶの天ぷらの死体と同レベル

 揚げたてが出てくると思っていたのでちょっとショックが大きかった。もしかしたら前日の残りなんだろうか?でもそこまで油がまわっている感じでもないし、一体いつ揚げたんだ??この部分は天婦羅事件として後世まで語り継がれるだろう。

 そして天ちゃん事件のすぐ後ざる中華登場。急いできしめんを片付けた。なんせどっちも麺類なんで茹でたてで食べたいからね。

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上げ底になってるんで量は見た目ほど多くない

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薬味とつけ汁

 中華の麺の臭いをクンクンしてみた。いい麺臭がする。こゆきの好きなやつ。

 薬味はネギとショウガ、つけ汁はちょっと舐めてみると酸味が強く、でも甘い味がした。これはうまそうだ。

 麺をひと掴みし汁に落としてズルっと行く。この時更に麺臭が香ってきてたまらない。

 そば好きが、そばの香りを楽しむというが、それはそばに限ったことではない。中華麺だって同じことが言える。

 うどんやきしめんにはあまり香りがないが、見た目とビルゴシが好きだ。

 中華麺をズリュって歯で切断する。すると何とも心地いい抵抗感がある。コシってやつですね。アルデンテのスパを食べているようだった。非常に硬めだがとても気分のいい歯ごたえ。

 汁は想像したほど麺とは合っていなかったが、とにかく麺の旨さだけで一気に平らげた。

 さすがに麺類2食同時喰いは腹が一杯になった。天婦羅はきしめんのつゆに漬して食べた。悪くはないがどん兵衛の天婦羅みたいだった。

 中華麺は最後の一つかみをきしめんの汁に漬けて食べてみたが、あまりうまくなかった。さすがに腹一杯では味が分からない。

 

 15分くらいで全部平らげ会計をした。1,010円。もう2食同時喰いは卒業しないとね。

 この「早安旨シリーズ」の店だが、どこもそれぞれ一長一短があり、時々の気分により使い分けるしかないようだね。

 例えばみぶにはカレー味がある。そして長寿には麺類以外のメニューがある。ただ山喜と今回のいなやは非常に似通っている。メニューはほぼ同じ、値段もどっこいどっこい。。。

 しかしいなやは遠い。うどん食べに気軽に行ける距離ではない。うまさではいなやに軍配が上がるが普段使いとしては山喜だろう。

 しかしいなやはみそ関係がうまいらしいので今度行ったら試してみたい。ついでに言っておくと山喜のみそ関係もかなりうまい!

 もう一度言っておくが、山喜は醤油はダメだがみそがうまい。。。内緒だよ!

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