ミシュニャンガイド

みんなの為ではなく自分の為のグルメガイドブック

南区「めん工房ちから」~また一つコレクションが増えてしまった!かつ煮定食の魅力

2022/9/18

 毎日かつ煮のうまい店はねえか~?悪いごはいねが~?となまはげの如く探し回っている。

 かつ煮とはかつ丼のアタマのみの一品である。「だったらかつ丼でも食っとけよ、ケっ!」というツッコミは要らない。かつ丼喰ったら他のものが食べられなくなる。だからアタマのみのかつ丼を探し歩いているのである。

 こゆきはかつ煮とうどんとか、かつ煮とウナギなんかを酒と一緒に食べたいのだ。非常にぜいたくな悩みである。

 かつ煮を出す店は結構ある。しかしうまい店は少ない。しかも〆にうまいきしめんなんぞを希望するとずっと選択肢は少なくなる。これはとても悲しい事なのである。

 そんな中本日「かつ丼うめえし、きしめんもいい!」という店のネット情報をつかんだ。店の名を「めん工房ちから」という。

 定休日はないようだ。残念ながら昼夜通し営業ではないが間違いなくうまそうな臭いがプンプンする。食べログでの点数は3.19となっている。食べログなど当てにならないので爆撃機を発進させた。

 

 13時過ぎ店にとうちゃっ君。日曜だが店内の客はまばらだった。こいつはラッキーだった。店の席はテーブル席8卓ほどとカウンター席代わりの大きなテーブルが一つという状況だった。デカいテーブル席は嫌いなので奥の方の4人掛けテーブルに座った。

目立たない所にあるから気をちゅけてね!

 おばあさんが茶を持ってきたのですでに心に決めていた「かつ煮定食1,342円」を注文した。麺が付いてくるのできしめんで頼んだ。ついでにご飯は少なめでお願いした。

 

 15分くらいで待望のかつ煮が姿を現した。定食の内容は「かつ煮(結構デカい土鍋に入っている)、ご飯、たくあん、キャベツ千切りサラダ、きしめんきしめん用のねぎ」といった顔ぶれだった。

真面目に作った感がヒシヒシと

 まずねぎをきしめんにぶちまけ、きしめんをクンクンした。うん、うまそうな匂いだ。麺をチュルってみた。麺は極薄のコンドー麺でとてもこゆき好みである。

 汁はとても濃い色をしている。醤油辛いカモと思いつつもチョビってみると意外とマイルドだった。しかもきちんと出汁が香ってくる。こいつあ~もらった!と感じましたね。

 きしめんの具はわかめとねぎのみというさみしいものだったが、全然貧しく感じなかった。そのくらい汁と麺が素晴らしかった。

これでかつお節がダンスしてたらサイコ~っす!!

 次にキャベツのサラダだがこれは必要ないカモ。これなら冷奴でもつけてくれた方がよかったカモ。二つかみで消滅させた。

 さていよいよご本尊のかつ煮様である。時間が掛かっただけあって恐らくカツを揚げるところから調理が始まったとみた。それを土鍋に移し替えたまごで優しくコーティングしてみましたって顔に書いてある。熱々グツグツである。

 かつの衣はしっとりしているが揚げたてなのは明白だった。これはうまいに違いないと確信に変わった。

 かつをつまんで口に入れた。う~ん絶妙な味加減だった。大体どこの店でもかつ煮は強烈に甘辛い。とても味付けがしつこい。

 ところがここのはそういったしつこさとは無縁だった。いつまでも食べていられそうだった。

 かつ煮の具は玉ねぎ、ねぎのみ。シンプルだがこいつでビアったら3本はいけそうだった。

今日車じゃなかったら酒呑んでまーす!

 きしめんをジュルり、かつ煮をパクり、たくあんをポリって楽しい時間を過ごした。

 ただこのかつ煮少々量が多いのが難点だった。ご飯は少なめで頼んだのですべて食べ切ることが出来たが、もう一品何か頼んでいたら危ないところだった。量に要注意とメモっておくことを推奨申し上げる。

 

 今度来たら酒とかつ煮で宴を開始し、まぐろ山かけで海の幸をたんのうし、板わさで心を鎮め、余力があらばきしめんで〆るといったプランになるだろう。

 ただこの店はミシュニャンで名高い一つ星店の「ふじ田や」の近くに存在し、車で来るのは容易だが電車などではかなりの困難を伴う。どうスッペかな~と茨城のカッペは思案するのであった。

 段々行かねばならない店が増えて最近頭が痛い。

r.gnavi.co.jp