ミシュニャンガイド

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緑区「川崎屋桃山店」~チェーン店ではありません!

2022/10/8

 店名には桃山店と付いている。でも他に支店はなさそうだし本店も見当たらない。恐らく川崎屋とはココだけだろうと思う。

 つまりニトリが本店しかない時代に○○支店と名乗っていたのを真似たのだろう。そうすれば幾つも店舗を持つ信頼出来る店だと錯覚して客が押し寄せる、、そんなところだろう。。真実は分からない、だって聞いたわけじゃないから。。。

 

 そんな川崎屋へ本日襲撃を掛けてみた。開店時間は11時半。それに合わせて5分前に店に到着した。

 駐車場は店の真ん前に4台。ここは軽自動車専用となっている。そして店舗の隣に「これでもか!」ってくらい激せま入り口があり、普通乗用車はココから入っていくとこれまた狭い駐車場が3台分ある。ここにベンツやポルシェやベントレーは停めることが可能となっている。

 こゆきが店に到着した時すでにふぁみり~が店先で待機していた。子供二人を連れた夫婦だった。

 朝から外食とは豪勢ね、と目で語りかけつつ車をバックさせながら狭い駐車場の入り口を駆け上った。駐車場の入り口は狭いうえに急な登坂になっており、腕の悪い初心者なら恐れおののいてどっかに行ってしまうかも知れない。その位イヤ~な入り口なのだ。

写真の右側に普通車用駐車場がございます

 こゆきが店の中へ入るとすでにふぁみり~はちゃっかり着席していた。店内はこれまた狭い。4人掛けのテーブル席4つに2人掛けの小上がり席が2つ。カウンターはない。

 互いのテーブルも間隔がとてもせま~いあるね!こゆきはふぁみり~の隣の席へドサッた。

 

 ホール係はじいさん1人。じいさんが調理担当でばあさんが接客対応と予想していたので意外だった。料理人は少し若いオッサンだった。オッサン無反応。

 じいさんは愛想がよかった。すぐ茶を持って来てくれもてなしてくれた。こゆきは最初から注文が決まっていたのですぐ「かつ鍋650円、きしめん600円」と叫んだ。

 別に叫ぶ必要はないのだが、噂ではこの店へとても混むらしいので気が急いていた。それが叫びへとつながったというわけである。

ミシュニャン初公開!これが川崎屋の全メニューだ!

 注文を終えて待っていると噂通りゾック族と客がやって来た。まずは肉体労働系のちょい?ワルな感じの奴ら。そのあと態度のデケ~老夫婦。そして人相の悪い中年の不審人物。これで店内の席はほぼ埋まってしまった。全体的に客層はあまり良ろしくない。

 早く喰って出ていかないと相席にさせられそうな雰囲気だった。こゆきは早く料理が来ることを願った。でも全然料理が来る気配がなかった。

 

 20分ほど待っただろうか。ようやくじいさんがこゆきのかつ鍋ときしめんを持って来てくれた。量と言い風情と言い文句のつけようのないビジュアルだった。

 今回こゆきはわざわざ「かつ鍋」と「きしめん」を単品で注文した。でもこの店にはちゃんと「かつ丼セット」というものがある。店の一番人気だそうだ。

 セットにはうどんが付いてくるし、きしめんにも変更が可能だ。セットの方が安いし迷ったがあえて単注にした。なぜならかつ丼ではごはんが付いてきて食べ切れるか不安だった。

 そしてそして何よりも付いてくるきしめんが、単品のきしめんとは少々違うからである。こゆきはこのことをネットの写真で発見した。ネットの口コミではこのことに触れる記事はなかった。

 事前に子細に調査したこゆきの勝ちである。多分よほどのきし中(きしめん中毒患者)でなければ発見出来なかっただろう。

 どこが違うかというと具材である。セットの方はかまぼことねぎしか入っていない。単品の方はこの他カイワレ大根とアゲとかつお節が入っている。

 特にこのかつお節が重要なのである。きしめんにはかつお節が必須である。かつおのないきしめんなんて紅しょうがのない吉野家の牛丼と一緒である。とて~もとて~も重要なのでありんす!

 こゆきのきしめんの原点「名古屋駅ホームのきしめん」にはたくさんのかつお節が躍っている。これが本来のきしめんのあるべき姿。まさにキングオブきしめんだ!

 熱く語ってしまったがこれが決め手となり単品注文となった。かつお節ごときで!と思う方々はもう少しきしめんというものを探求した方がいい。

きしめんア~ンドかつ鍋!絶妙な量と食欲を誘うビジュアル

 さて話は逸れたがまずはかつ鍋からパクった。このかつ鍋なかなかいける!噂ではかつ丼がうまいと評判になっていたので期待していたが期待通りだった。

 味付けはマイルドで出汁が香っている。かつ鍋は大概の店では強烈な甘辛味が多いから舌がマヒする。でもここのは舌がピリることなく肉の風味も味わえる。卵でとじてあるがこいつの生半具合は料理人の技を感じる。

 かつは全体的にしっとりしているがコロモがはがれることもない。肉の厚さは食べ易いサイズだった。むやみに分厚い肉やデカい肉を出してくるところより好感が持てる。

 結構細くカットしてあるので食べるのがとても快適だった。こいつでグビッたらうまいだろうな~という邪悪な考えが頭をよぎる。でも車だし~!

 

 そしてきしめ~~~ん!!!チュルってみた!ジュルってみた!シコってみた!U~~~~んうまいんだけど今一つ。

 例えば熱田の宮きしめんを10とするなら8といったところ。麺は多分製麺所から仕入れていると思う。なんだか完璧に形が均一だったから。それに薄めではあったが、ビロビロのコンド~麺ではなかった。ただこの麺の品質は問題にしようとは思わない。

 だけど~汁が物足らなかった。期待していただけに肩透かしって感じ。かつお節も乗っているしブワ~~ンって出汁が香って来るかなと思っていたが、意外に控えめだった。プ~ンとは来るがブイぃ~~ンとはいかなかった。

 舌で何度もチョビチョビしてみたが「ごっちゃんです!明日も来ます!」ってほどではなかった。ぐんぐんクンクンしたくなる出汁感には遠かったかなあ。。。

 もちろん宮きしのちょい下なのでそこらのきしめんと比べればかなりいい感じ。接客もいいし値段も安い。メニューも多いし人気店なのは納得出来た。

 

 店が満席になる前に出ようと思って早爆食いして出てきた。総合計1,250円。じいさんはあくまで気持ちのいい挨拶をしてくれた。じいさん長生きしてね。

 

 今回料理を待っている間厨房から流れてくる揚げ物の臭いがすごかった。ここは可能なら改善してほしい。狭い店内なのであっという間に揚げ臭でやられてしまった。

 こゆきは何度も書きますが揚げ物臭がとても苦手です。でも揚げ物が大好物です。どこか遠くで抜群にうまく揚げて、こゆきのところへすっ飛んできて料理を持って来ていただきたい。揚げたて熱々なのに臭わない~!そんな贅沢な夢を抱くこゆきでした。

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