ワタクシの住む地方では馬を食べる習慣はない。
馬を食べる奴は外道である!
う~んうまい、なんて奴はケツから血出して死になさい!
って罵倒されかねない土地柄である。
でも食ってきた。
ユルチてね。
お国柄、土地柄でいろいろ思想思考があるからね。
犬やイルカやクジラは賢いから食ってはならぬ!
っていう紅毛人とか、
宗教上豚は禁止されてまっ!とか、
ウシはしんせいである!とか、
賢いものは尊いもので、
バカは食ってもいいのか?
しんせいじゃなきゃとさつして食ってもいいのか?
わたくしはそれぞれの考えに基づき、
それに従えばよいと思う。
もちろん絶滅危惧種を食べようなんて思いません。
で、その馬ちゃんを食べて来た。
ズ~っと憧れてきた馬カツ。
やっと出会えた。
以前に雑誌かテレビで馬カツ特集をやってて、
そのうまそうな場面を脳裏に焼き付けていた。
デミグラスソース?をたっぷりかけられた馬カツは、
実にうまそうだった。
で今回食ってきた馬カツ、
肉薄く、甘辛いタレが掛かっていて、
感動出来るような代物ではなかった。
感動するはずが感動出来ず、
こんなはずではない、
欲求不満は高まるばかりであった。
ばかつ~!って脳細胞の8割がたを占領されて、
店にすっ飛んで来たので、
このショックはかなり大きかった。
欲望が満たされず代行品として、
馬刺し、馬脊髄、馬ソーセージ、馬唐揚げ・・・
次から次へと注文が追加されていくのであった。
今回逢引きした人は最近乗馬を始めたとかで、
「馬がかわいそ~」
とか言いながらうまそうに食い散らかしていた。
おめ~の主張はどこいったんだよ!
あ~憧れの馬カツさん、本物の馬カツさん、
一体いつになったらこゆきの前に姿を現してくれるの?