ミシュニャンガイド

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東海市「フレンズ」~激盛りあんかけスパゲッティで有名なカフェで怒りの炎を燃やしてきた!

2021/12/27

 以前どこかで書いたが、こゆきは常に小学校の給食で食べたカレースパを探し求めている。

 あの袋に入ってホカホカしてて太麺で歯ごたえのないやつ。自分で袋から出してカレーかけて食べるやつ。そいでカレーがマイルドで挽肉たっぷりでいくらでも食べられるやつ。

 ここはもしや?という店を探し出しては食べ歩いている。でも今まで給食のカレースパに再会したことはない。残念なのである。

 思い余って小学校に忍び込みカレースパを食べてみようかとさえ思っている。小学生に混じってカレースパに舌鼓を打つ。考えただけで楽しくなってくる。でもそんなことしたらすぐサツにしょっ引かれちまう。

 

 ということで本日も懐かしのカレースパを求めてある店を訪問した。その名を「フレンズ」という。

 この店は雑誌やテレビで紹介されたこともあるらしく、とてもとて~も人気店である。激盛りのあんかけスパを出すことで有名になったらしい。

 こゆきは激盛りには全く興味がないが、ここのカレースパがネットで写真を見ると給食のスパに似ていたのである。そこで今回この店を退治しに行ってみた。

 

 フレンズはカフェなので朝早くからやっている。でもスパや定食は10時半からとなっている。そこで11時過ぎ侵入してきた。

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雪に包まれたフレンズ 雪積もってんのに駐車場ほぼ満車

 席に座ってメニューを見るまでもなく「インディアンスパ780円、カキフライ(2ヶ)150円」を注文した。このとき時刻11時10分であった。

 注文し終わってホッとしながらくつろいでいた。しかしこの時点でこゆきは大きなミスを犯したことに気付いていない。それは後になって大きな牙をこゆきに向けて来ることになる。

 スマホでネット見たり、メニューを繰り返し眺めてみたりして時間を過ごしていたが、一向にスパがやって来る気配がない。

 来客は次々やって来るし、こゆきの後に来たくせに先に料理が到着しガッツいているオッサンさえいる。ヒジョ~にイラついた。

 斜め向かいのアホ夫婦は喰った後もいつまでもバカ面でテレビを覗き込んでいた。姿勢を斜めにしバカ丸出しで横目でいつまでもいつまで~もテレビ鑑賞会を楽しんでいた。

 こゆきは脳内で「早よ去んで、他のやつに席空けたらんかい!!!このゲス夫婦が!」と喝を飛ばしてやった。そのくらい店内は混雑していた。

 このアホども年寄りとはちゃいまっせ。30代と言ったところやな。わけ~んだから喰ったらさっさと立ち上がって働かんかい!ボケッ!という気持ちで眺めていた。

 そんな気分の悪い時間を随分長いこと過ごした。こゆきの後ろは出入り口になっており、レジもあるので人の出入りがとても激しかった。コロナをうつされるのも嫌なので早く食べて帰りたかった。なのに全然スパがやってこなかった。

 しかもその上店内は嫌な油やカレーのスパイシーな臭いで充満していた。とても生物の生存出来る環境ではなかった。ちっちゃなチワワなら「ククぅ~ン」といって気絶してしまうかも知れない。

 

 そして石の上に35分。やっと店のババアが持ってきた。このババア愛想はいいが詫びの言葉もなかった。こんぐらい待つのはこの店じゃタリメ~なんだわさ!とでも思っているのだろうか。まあこれ以上深く追求するのはやめておく。

 やって来たスパを見てこゆきは自分の犯したミスに気が付いた。そう、ここは大盛りの国。。ガリバーのお食事処だったのだ。。。

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ガリバーのスパ

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こゆきちゃんシッポ丸めちゃった。。

 まず器がデカい!ふつう器がデカいというと、度量が大きいとか、悪事も善行も全てのみ込んでしまってみんなを安心させてくれる人物(北斗の拳の山のフドウのような)の鷹揚さなんかを指すと思うが、この店の場合は皿がデカいのである。

 直径およそ大きなスイカ。そこにどっぷりと盛られてきた麺とカレー、圧巻であった!バカ食いマニアならヒャッホ~とか言って踊り出すのだろう。。

 しかし小食のこゆきはやっちまった感がパなかった。注文する時に聞いとけばよかった。大盛りにしなければダイジョウVという油断がこのような危機を招いてしまった。

 

 嘆いていても仕方ないので、まずトッピングで追加したカキフライを食べてみた。少し期待していたがハズレであった。

 冷凍出来合いの物とは思えなかったが、下処理がなってない!磯臭いにおいがした。こゆきちゃんねこなんで人間の数十倍嗅覚が鋭いんだじょ~!

 

 次にスパの見た目だが、やはりネットで見た写真の通り少々給食のカレースパに似ていた。挽肉たっぷりで食欲をそそる風貌をしている。

 でもスパイシーな香りから察するに味は給食とは似ても似つかないものだろうということが簡単に推測出来た。

 カレーソースをレロッてみた。スパイシーアンドベリーホットだった。これから苦しい時間が始まることが予感された。

 もはや給食のカレースパの片鱗もないということが判明したので、タバスコを蚊取り線香状に垂らした。こうでもしないと食べ切れないだろう。

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バスコぶりゅぶりゅっとぶっかけた!

 麺を引っ張り出そうと思ってもなかなか出てこない。麺は複雑に絡み合っており、量が多いので少々の力では「ホホホッそんなことでは出てきませんよ!」とあざ笑っているかのようにビクともしなかった。

 何回も力を込めて麺を引っ張っていたら手がしびれてきた。スパを喰って手がしびれたのは初めてだ。

 それでも何とかほじくり返して麺を引っ張り出しラーメンのようにズルってみた。麺はアルデンテだった。。意外である。。どうせふやけた麺だろうという予想が裏切られてしまった。

 給食の麺のようにボヤッとした歯応えを想像していたが、本格的な茹で加減であった。ちなみに麺は細麺。太麺を使っていた給食麺とはまたしても正反対であった。

 

 カレーソースも給食とは似ていないが味は悪くない。具もタップリ入っており、マッシュルームも入っている。

 もしこれで量が適正だったらアリかも知れない。いや、大アリクイかも知れない。まあこんだけ人気があるんだから量だけの店ではないだろうし、味も悪くないという点は大きなポイントになると思う。

 

 で~も食べ切るのにはホント苦労した。口から火炎放射が出そうだった。

 食べ切った後スッキリしたかと問われれば「どっと疲れた」としか答えが出ない。フレンズとお友達になれるかと聞かれれば「お知り合いのままで」としか答えようがない。

 喰ったら、コロナ感染予防と大気汚染からの逃避のためソッコーで店を出た。レジでおばちゃまに930円をお布施してきた。あら、ババアからおばちゃまに昇格しちゃった。。。

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