ミシュニャンガイド

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ミシュニャンガイド 中華④ にんにく炒飯と台湾ラーメン 中華系の人々が経営するお店に対する考察

2019/10/15

 中華系の方が経営している中華料理店は街中あちこちにありますが、正直なところおいしいと思ったことはありません。客もほとんど入っていないのに何故か経営が成り立っている。どんなカラクリがあるんでしょうか。しかし最近そういったお店に再度スポットを当てて、真実の味を知るために調査を続けております。

 

 本日の夕方いつものようにきしめんが食べたくなり、きしめんの名店「いづみ」へ向かった。店に着いてみると店内は真っ暗。定休日は木曜のはずなのになぜか休業だった。「こんばんにゃ!」と戸をどんどん叩いてみようかと思ったが、警察沙汰になると困るので止めておいた。一気にきしめん愛が冷めていくのを感じる。

 かなり激しく思いを募らせて訪れたので、こういう事態は非常に困る。急遽代わりのお店もなかなか思い浮かばない。あれこれ考えを巡らせて近くの長寿うどんを訪問することにした。一昨日行ったばかりだけど。

 長寿の店の駐車場に車を停めて、少しの間もう一度自分の中の腹具合は何を求めているのか再考してみた。するとうどんではないことがボンヤリわかってきた。もっと早くわかんねえのか!って突っ込まれても仕方ないんだよね。こゆきのお腹ちゃんは中華を欲しがっていたのだ。しかもニンニクたっぷりの料理だ。

 毎度おなじみの天鳳へ行ってみようか迷ったが、天鳳はセットメニューが少なく、単品で頼んでいると簡単に2、3千円いってしまうので今回は避けた。ということで安くてセットメニューの豊富な中華人経営の店へ行くことにした。

 はっきり言ってこういった店はあまりうまくない!まずいと言ってもいいかも知れない。しかし最近麻婆豆腐関連で何店か食べ歩いているうちに、そこまで嫌うほどではないんじゃないかということに気が付いた。今更だけどね。

 今回あらためて向かった先は「千華」という店だ。せんかと読むらしい。以前に2度お邪魔したことがある。1度目はいろんなものを食べたがひどいものだと感じた。2度目は台湾ラーメンを食べたが1度目ほど悪くはないと感じた。そして今回3度目となる。仏の顔も3度までなのだ。次はないと思い知り、全力を尽くせ!

 店の駐車場には3台ほど車が停まっていた。ヘエーッもの好きもいるもんだね、と思いつつ駐車した。店内に入るとだだっ広い空間が広がっている中にたった1人の客が食事中だった。あれらの車は客寄せのおとりだったのか?その客もこゆきが入っていくと間もなく出て行った。なんかさみしい、、、相席はイヤだが、ぽつんと1人めしは避けたいものだ。

 メニューをみると本当にたくさんあり過ぎて目移りしてしまう。しかもどれも安い!麻婆豆腐500円とか激安。天鳳なら平気で800円は取るね。セットメニューは「麺類+ご飯もの」で750円から。安すぎるー!安いから単品でいくつか頼もうかという欲も出てくるが、また満腹地獄を味合うのも嫌なのでおとなしくセットメニューを選択した。「台湾ラーメン+にんにく炒飯」だ。にんにく炒飯にするとプラス100円だそうな。

 あっという間に料理の到着だ。では台湾ラーメンの写真からご紹介。

実にシンプルである。ニラと鷹の爪少々とひき肉と麺、これだけである。まあ、どこでも台湾ラーメンはこんなものだけど。

 次ににんにく炒飯はこんな感じ。

一見普通の炒飯に見えるけど味はどうなんだろ。横に添えられた紅ショウガがいいアクセントになっている。

 まず炒飯をレンゲで掬って口に入れた。クドイ味付けを想像していたが意外にもあっさりしている。ただしにんにくは強烈だ。噛んでいると時折シャリシャリとにんにくが歯に当たる。けっこうな量を使っているようだ。しかもあまり火を通していないようなので生にんにく臭が半端ではない。

 こゆきはにんにくはどっさり派なのでとても好感が持てる。フワパラで天鳳の炒飯にも負けていない。これはいい!どちらかというと天鳳よりもにんにくの量、香りともに優っているようだ。ガツガツ喰らいついちゃった。

 最初は紅ショウガは混ぜずに本来の味を確かめ、後半は紅ショウガをマゼマゼして味変を楽しむ。あっという間に胃の中へ消えた。

 もちろん台湾ラーメンも並行してガッついた。にんにくの香りに負けて麺臭こそ香ってこなかったが、麺がつやつやしていてうまそう。ズルル~っといってみた。少々八角とかの香りが漂っている。麺は少し柔らかいけど悪くない。

 こういった中華人経営の店の中では中の上といったところではないかな。辛さはそれほどではない。にんにくはシッカリ効いている。汁を口に含んで舌の上で転がすと出汁を感じられる。基本は合格だ。

 しかし台湾ラーメンに共通して言えることだが、どこか淡泊なのだ。複雑に絡み合ってくる旨味がない。味って単調だとつまらないと思う。いろんな味がそれぞれを引き立てあって完成されるものだと考えている。その点ではどこの店行っても台湾ラーメンは単調に感じる。もちろんまずいわけじゃない。この店のものも十分食するに値する。この値段でこの味でおなかが膨れるなら訪れる価値はあると思う。

 食後立ち上がって支払いを済ませた時もこゆき1人だった。食べている間他に来客はなし。代金850円プラス税で935円。外税だったのね、、、でも安い!天鳳なら1500円コースだ。値段のことを思えば余は満足じゃ。

 今回中華人経営の店を改めて訪れてみて感じたのは、あなどりがたし!!!でもどうして客が来ないんだろ???