ミシュニャンガイド

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ミシュニャンガイド 和食⑩ カキフライ定食ときしめん じいちゃんばあちゃんこゆきがんばった!

2019/12/30

 見た目は廃業店舗としか思えない「もりた屋」ですが、ミシュニャンガイド1つ星店に認定したことは前に記しました。本日再度その実力を知るために訪問して来ました。ミシュニャンガイドでは毎回調査の度評価を換える方式をとっています。果たして「もりた屋」は1つ星を維持出来るのでしょうか。

 

 一昨日フラれてしまった「もりた屋」、年末なのでお休みかと思いつつ店の前を通り掛かると暖簾が出ている。よ~し、今日こそさしみ定食だ!と勢い込んで店内へ突入した。

 相変わらず客が居ない。味も量も悪くないと思うんだけど、世の中上手くいかないね。まあ空いてる方がこゆきにとってはありがたい!

 じいちゃんに「さしみ定食ありまちゅか?」と尋ねると「今日は勘弁してほしい」とのこと。なんでもさしみを溶かしてしまうと材料が全部ダメになってしまうので、客の少ない日は注文を受けていないようだ。

 では、ということで「カキフライ定食ときしめん」を注文した。食べられるのか若干不安があったが、どうしてもこの2つを早く制覇してしまいたかった。10分ほどでカキフライ定食が姿を現した。

 も、も、盛りだくさんである。やっちまったか~?という危険信号が点滅した。続いて出てきたきしめんを見て、やったね!と信号は赤に変わった。このやったね!は当然「仕出かしてしまった!」とか「また愚かな行いを繰り返した」という後悔の感嘆詞である。

 絶対食べ切ることが出来ない自信があった。真冬に汗をタラタラ流しながら、ヒイヒイ言う自分の姿が容易に想像出来てしまった。ええい、ままよ!とまずきしめんから取り掛かった。

 結構麺はぶ厚め。かつお節はいっぱい乗っていたが出汁はそれほど香ってこなかった。予測レベルを若干下回るお味だったが、値段、内容的には十分満足出来るものだった。この後カキフライが待っていることを考えるとあまり味わっている余裕がない。満腹だと自分が気付く前に片付けなければ。楽しいはずのお食事が苦行に変わってる。

 きしめんを片付けたのちカキフライ定食に喰らいついた。フライは少し揚げ過ぎの感はあるがボソボソというわけでもなく普通にうまかった。大ぶりのカキが7つも乗っている。こんな時に限って大ぶり大量が悩ましい。大きなレモンが添えてあるのでフライやサラダに振りかけて食べた。タルタルはもちろんない。醤油をつけなくても十分カキの味を堪能出来る。そのまま次々口の中へ放り込んだ。

 定食には小鉢が2つと漬物、みそ汁が付いている。小鉢は「かぼちゃの煮物とタケノコとイカの煮物」だった。どちらも作り置きしてから日付が変わっていることが明白なほど乾燥していた。しかし今日に限っては味などどうでもいい。とにかく腹に詰め込んだ。

 漬物は残してしまった。漬物ねこちゃんとして有名なこゆきが残すのだから、どれほど苦しい状況であったのか察してほしい。フライに添えられているサラダも結構な量である。チマチマ食っていたのでは腹が膨れてしまうので一気食いした。最後は味噌汁もジュロロ~と全部飲み干した。何とか完食である。

 じいちゃんとばあちゃんを嫌な目に会わせないためにこゆきはがんばった!ほめてほしい!!!パンパンになった腹を抱えながら代金1,280円を支払った。

 次からはもう少し学習してくるね。年の瀬ということもあり今回は煮物が乾燥していたのであろうと思いたい。来年また来るぜ~!!!あばよ!