ミシュニャンガイド

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ミシュニャンガイド うどん㊿ 牡蠣入り味噌煮込みうどん 警察の隣の隠れ過ぎた名店

2019/12/23

 暖簾が出ているのを見たことがなかったので、てっきり廃業店舗だと思ってました。ところが本日暖簾が出ていたんです。びっくりして後先の予定考えず突入しちゃいました。そしたら大将が言うには「まだ開店してません」だって!暖簾は何のため?

 

 結論から言うと隠れた名店である。出来れば下々の者には知らせたくない。食べログにも恐らく掲載されていないだろう。老夫婦でやっているのでこのブログで晒して迷惑を掛けたくない。と言ってもこのブログを覗くもの好きな人もいないが・・・どうしようかな?言っちゃう?緑警察署の隣にある、緑区役所の向かいにあったりする。

この辺で勘弁できないかな。店の名を「もりた屋」と言う。やっちゃった、、、

 暖簾が出ていたので突入すると「11時位から開店予定」と老大将が曖昧なことを言う。推定年齢75歳。だったら暖簾出すなよ!この時10時半くらい。一旦家へ戻り飲酒出来るよう歩いて店へ向かった。なんせ隣はサツが居やがるのでさすがに車では来られない。11時15分頃再度訪問した。

 店構えはまさに廃業してますって感じのくたびれた感じ。

店へ入るとやる気のなさそうなばあさんが迎えてくれた。一瞬飲み屋の年老いたばあさんかと思った。でも対応は意外とゾンザイな中に礼儀を持っていたので安心した。

 ビールを呑むことを第一目標に掲げて此処まで歩いてきたので、まずビールの存在を探した。しかしどこにもなかった。やられた。ここは酒は置いてないようだ。仕方ないので食い物を血眼で選んだ。

 中々メニュー領域は広い。主にうどんがメインのようだ。きしめんを食べたかったが、「カキフライ定食」や「牡蠣入り味噌煮込みうどん」が誘惑を掛けてくる。カキにはよわい。結局「牡蠣入り味噌煮込みうどん」を注文した。

 通常味噌煮込みの場合15分から20分は見ておかないといけないがこの店は10分ほどで出来上がったようである。じいさんの「仕上がったよ」の声にばあさんは・・・無言で答えていた。この辺の老夫婦の阿吽の呼吸をジッと噛みしめる。もしかするとばあさんは単に返事するのが面倒なだけかも知れない。とにかくやって来た牡蠣味噌がこちら

鉄鍋である。味噌煮込みを頼んで今まで鉄鍋で出してきたところは知らない。別に問題もないと思われる。土鍋でなければならないという法律は存在しない。

汁をジョロってみた。味噌前面で出汁は弱め。でも出汁を取っていないのではなくほのかには香る。恐らく隠れたところで出汁を抽出しているんだろう。一応言っておくがこれらはあくまで推測である。

 昔食べた「ひらまつ」の味噌煮込みを彷彿とさせる味だった。「ひらまつ」とはこゆきの心の奥深いところでしっかりと味の根本を教えてくれた名店である。前にも紹介したことがある。その店はなくなってしまった。ひらまつ譲りの味を引き継ぐ店ならば1つ星を与えなければなるまい。「もりた屋」をミシュニャンガイド1つ星店に認定する。はげめ!

 味噌煮込の続きであるが大ぶりの牡蛎が9個も入っていた。少々生煮えだったのは内緒にしておくがこの値段で9個はあり得ない。こゆきが味わっていると大将が「うちは牡蠣味噌煮込みが1番出るんだわ!」と名古屋弁丸出しで誇らしげに語っていた。確かにカキの量は満足だし、うどんの旨さも合格ラインだ。

 汁までほとんど食べ尽くして宴の終了となった。大将、ばあちゃんまたすぐ来るからね!それまで死なないでね!こんな名店が無くなったらこゆきは悲しいよ。代金は900円。皆さま、今回食べたうどんに関しては味は確かです。もしよろしかったら食べに来て下さい。後悔はさせない!

 この後食べログで調べたら店は掲載されていた。しかも評判悪し!やっぱ食べログダメだわ。店の存在や営業形態を知るためだけのツールと考えないとね。味のわからない奴らがうんちく書いてる!