ミシュニャンガイド

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念願の「牛すき鍋膳」in吉野家

2020/12/14

 いつかはペロッちまおうと考えていた牛丼屋のすき焼き風定食。でもなかなか食べる機会が訪れなかった。

 なんだか注文するのに気後れしてしまうんだよね。そんな気の小さなこゆきですが、今回は勇気を振り絞って食べてきました。

 牛丼屋各社からはそれぞれすき焼き風定食が提供されているが、事前のネット調査で吉野家のすき焼きが一番こゆきの好みに近いことが判明したので、南区にある吉野家の中でも超有名店に潜入してきた。

 

 時刻は早朝4時過ぎ。。今は吉野家も24時間営業の店が少なくなりこんなおかしな時間に訪問となった。 

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ここはよしのや~あじのよしのや~、、、あ!また聞えてきた。。。

不規則な生活を送っている人々にとっては非常に寂しい限りである。この店は4時営業開始となっている。

 そっとおとなしく扉を開けて店へ入った。多分本日の1番客だろう。店員を驚かせないよう気を遣ったのだ。

 と、ところが!人相のワリ~おやじが既に一人で何かを喰っていた。こんな時間にこんな店でがっついてんだからきっとさびしい人生を送っているのだろう。。。まあこゆきも同じと言えばいえなくはないけどね。

 店の中は牛丼屋なんだから当たり前だが、肉を煮ている臭いが充満していた。こゆきはこういった飲食店の臭いには非常に敏感であまり好きではない。ある程度なら許せるが服にまとわりつくような臭いは勘弁してほしい。

 一番嫌いなのがマクドの店内の臭い。あれ嗅ぐとすぐ店から出たくなる。バーガーは好きなんだけどね。。。

 

 店はおババ一人で仕切っていた。悪名高きワンオペである。もしこの人相の悪いおやじが強盗だったらどうするの???そんな余計な心配が頭をよぎる。

 注文はもちろん「牛すき鍋膳712円」である。おババは「並でいいのか?」と尋ねてきた。こんな早朝から倍盛とか喰う奴いるんケ?こゆきは諭すように「けっこうですよ」と答えた。

 5分でやって来た。

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ちゃんとたまごが付いてくる、、それにおしんこ

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下の方にネギがどっさり隠されていた

当然のことながら近江牛とか飛騨牛のような高級感のある肉はない!普通の牛丼に使っている肉をそのまま流用しているようだ。

 表面の肉を除けると下の方にネギ、白菜、人参、豆腐、うどんが入っていた。白菜少な目、豆腐一切れ、ネギどっさり、人参多めといった感じ。うどんは申し訳程度に入っているだけで、恐らく嵩上げのためだろう。

 さてと箸を取り白菜ネギから食べ始めた。味付けはネットにあった通りこゆき好みの薄味だった。松屋は味が濃いらしい。白菜はほぼ生煮えだった。ネギ人参もやや生。

 推測だが注文が入ってから生の野菜を鍋に入れ、その上から牛丼の肉と汁のみをかけただけ、、、と思われる。そして受注後5分で客に出すと、、、これがオペレーションになっているに違いない。

 でも出てきた後も鍋はグツグツいっている。鍋の下に小型固形燃料の火が付いているようだ。

 だから食べていると多少は煮えてくる。だから客からは不満は出ない。だからインディアン間違ってない!という理論になっているようだ。

 最初に見た感じでは量が少なく感じたが、食べ進んでいくといつまでも尽きない野菜たち、肉も思ったより多い。並で十分だった。おババにそそのかされて倍盛にしなくてよかった。。

 たまごをからめて食べるすき焼き、やっぱうまい!食べて正解だった。

 

 しかしよく考えてみるとすき焼きってやつぁ、肉野菜に醤油と砂糖入れて味付けただけなのになんでこんなにうまいのか?

 そういえばその昔関西人とすき焼きを作ったことがあった。そいつはいきなり肉と野菜の上にドサッと、本当にドサッとタップリ砂糖を落とした。その上から醤油を廻し掛け、実にうれしそうな顔をしていた。

 関西風のすき焼きに慣れていなかったその頃のこゆきには衝撃だった。「せっかくの旨い牛肉になにしやがんでえ!」と鍋を引っくり返そうかとさえ思った。甘ったるい料理が許せなかった了見の狭いこゆきだった。今思い返せばほろ苦い思い出だ。

 

 10分ほどですき焼きを食べ終え席を立った。物足りない感じもしたが早朝にバカ食いしては体に悪いからね。腹八分目。。

 店を出てまだ暗い道を1台の車が赤い彗星のごとくすっ飛んで行ったとさ。おわり、、、