ミシュニャンガイド

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ミシュニャンガイド 三重県亀山市「川森食堂」 味噌焼うどんが食べたくローソクの亀山にノコノコと行ってみた

2020/1/23

 三重県亀山市関町にお店はあります。最寄り駅はJR「関」駅。電車で行こうとすると乗り換えや待ち時間で2時間以上掛かります。車なら1時間くらいなんですが、当然飲酒予定なので我慢して電車で向かいました。交通費は片道1340円。往復で3,000円近くかかります。これで店に着いたら休業だったり、うまくなかったらやってられませんね。

 

 関駅で電車を降り、雨の降る中急いで店へ向かった。足元悪し。ツルツル滑るんですわ。しかし幹線道路沿いにあるので、トラックの運ちゃんなんかが集結する前に店へ入りたい一心で早足で歩いた。駅から約15分。11時半到着。

 この店は10時開店とのこと。念のため注意深く駐車場を観察したが車は1台しか停まっていない。やったね!店頭には「営業中」の看板が出ている。こゆきの勝ちだ!

 店へ入るとオッサンが1人何かを食べているだけだった。しかも少しするとこのオッサンも消えていったので店内貸し切り状態になってしまった。噂ではかなり混むとのことだったが、噂より寂れた店のようだ。

 店員は3人ほど。接客は推定年齢80歳のおばあさん。あんまり愛想は良くない。注文を取りに来たおばあさんに「生ビール特大900円、鉄板みそなべ850円+うどん150円」を注文した。ついでに店の真ん中のテーブルでグツグツいっている「おでんのコンニャク100円と厚揚げ130円」を自分で取りに行った。

 その他にもカウンターに小鉢のおかずが幾つか並んでいたので、おばあさんに自分で取っていいのか尋ねた。おばあさんは「いい」と返事した。どれも旨そうだが、みそなべの量がどのくらいか分からないので手は出さなかった。

 まず運ばれてきた生ビールは巨大だった。さすがは特大である。

おでんをつまみながらビールをゴキュゴキュした。

 しばらくすると鉄板みそなべがやって来た。

一人前だが結構山盛りだ。小鉢を取らなくて正解だったようだ。おばあさんが「初めてじゃないよね。やったことあるよね」というので「初めてでちゅ。どうすればいいですか?」と答えると、「火をつけて湯気が出てきたら焦げないように混ぜろ」とのこと。肝に銘じて火をつけ湯気が出てくるのを待った。

 ほんのり湯気が出てきたところでマゼマゼした。味噌が少ないかと思ったが結構伸びるようだ。全体に万遍なく味噌が行き渡った。

ほぼ火が通ったところで捕食開始だ。野菜関連から行ってみた。

 うまい!ニンニクが効いている。野菜から水分が出て程よい甘さと絡み合う。甘辛くて酒を誘う。ビールを追加した。

日本酒に行きたかったが柄にもなく遠慮してしまった。店内ガラガラだから。

 喰っている途中年配のカップルがやって来た。メニュー選びに苦慮しているようだ。ここは「味噌焼うどん」一本でしょ!でもカップルはラーメンとかを注文していた。

 みそなべが半分くらいになったのでおばあさんにうどんを持って来てもらい鍋に投入した。ブヨブヨの麺だが悪くない。よく味噌を絡めてチュルチュルした。あ~うまかった!B級グルメグランプリで大賞取っただけのことはある。多分もう一人前は食べれられた。

 会計をしようとレジへ向かうとおばあさんとは別のおばさんがやって来て計算してくれた。合計金額2,780円。十分うまかったし値段だけの価値はある。もし家の近くに店があったらしばらく通うことになるだろう。しかし電車に乗って2時間余りかけて来るには根気がいると思った。いつの日かもう一度食べてみたい味だった。帰り道は雨が止んでいた。ブラ~りとゆっくり駅へ向かった。