2021/2/20
勝手にベトコンとにんチャ~の店と決めつけているが、ちゃんとした中華料理店である。
店は小さい。席はテーブル席のみで一人客がどっと押し寄せたらすぐ満員になってしまう。でも相席をしているのは見たことがない。
といってもそこまで混むわけでもない。もし混んで来たから相席にしてくれと言ってくるのなら、ではさようならと言えるレベルの店でもある。
でも時々この店のベトコンとにんチャ~がどうしても食べたくなる。店員は老夫婦のみ。いつも罵り合いをしている。
本気でいがみ合っているようにも見えないので、遠くからほほ笑ましく観察している。そんなありきたりの中華店なのである。
本日ボーっとしながらGoogleマップでレストランの検索をしていた。そのうち何かの拍子にこの「天鳳」の案内にたどり着いてしまった。
こゆきは最近「食べログ」ではなく「Googleマップ」でレストランを検索することが多くなった。
このGoogleマップのレストラン案内は結構使えるのである。食べログほど情報過多ではないが、食べログとは違った視点から情報を提供してくれるので助かっている。
特に混雑する時間帯の表示はありがたい。それに食べログに張り付いているタベラー達とは違う人たちが、目線を変えて口コミを書いているので有用である。もちろん口コミ数は圧倒的に食べログの方が多いけど。。
で、このGoogleマップの「天鳳」の情報にやたらと「にんにくラーメン」の写真が載っていた。一人の天鳳マニアが貼り付けているようだがこれが実にうまそうなのである。
何度も見ているうちにすっかり「今晩はにんにくラーメンでビールをやる!」という気分になってしまった。
この店には何度も行っているがにんにくラーメンを食べたことはない。どんな味がするのか楽しみである。
夕方5時を過ぎたあたりで店を訪問した。5時開店だが、ここのババアいい加減だからキッチリ時間に店を開けないから注意が必要だ。
もし時間になってもパトランプがピカっていないようだったら、店の中へ突進することをお勧めする。そうするとババアはハッとなって「そろそろ開けようかと思っていた」とワレに返るから。。。
開店時間を過ぎても開いていなかったらババアを眠りから覚ませてやって下さい!
5時を過ぎていたので無事に店内に侵入出来た。こゆきが入る少し前におばあさんが一人入って行くのが見えていた。当然先客にそのばあさんが座っていた。
すでに何を注文するのかは決まっていた。店のババアを呼び寄せ「ニラレバ炒め924円、瓶ビール中瓶660円」をソッコーで頼んだ。
いつもビールが出てくるのが遅いので「すぐビール持って来てね」と言い添えるのを忘れなかった。
めずらしくビールはすぐに持ってきた。しかし肝心のニラレバは15分ほど待たねば現れなかった。
ビールとババアの足
なのでニラちゃんが来た頃にはほとんどビールが無くなりかけていた。お替りしようかと思ったがやめておいた。
ニラレバは特にうまいわけでもなかったが、焦がさずによく炒めてありレバーは表面がカリッとした食感でこゆきの好みだった。ドロドロ~ッとしたレバーの食感はあまり好きではない。
ニラレバをきれいに平らげ、おもむろにババアへ通達した。「にんにくラーメン759円追加で」、ババアは「へへェ~」と平伏していた。
それから10分ほどで待望のにんにくラーメンがやって来た。写真で見た通りのビジュアルだった。これはうまいっしょ!という予感がビンビンだった。
にんにくマシマシ!二郎系じゃねえぞ~
思い返せばこの店で食べた麺類と言えば、ほとんどがベトコンばかりだった。たまに他のチャンポンとか五目焼きそばとか冷やし中華を食べてみると外れが多かった。
だから今回のにんにくラーメンも味わってみないことには安心出来ない。果たしてお味の方は、、、?
まず見たところにんにくラーメンの由来たるにんにくは刻んだものがたくさん入っている。にんにく好きのこゆきはうれしくてたまらない。
後はネギが大量に乗っている。ネギ好きのこゆきはウットリしてくる。
それから少量のにらと細切りのチャーシューが表面を彩っていた。汁は油がたくさん浮いている。油上等のこゆきはごきげんである。
まず汁からいってみた。醤油ベースに大量の油、ネギやにんにくの風味が加わり実に旨い!これは当たりだと確信した。
辛味は一切ない。今までこの店でベトコンばかり食べてきたので、ラーメン=辛いという認識でいた。
他の麺類は辛くはないが、麺類=まずいという認識で全会一致していた。その常識を覆すうまさである。
麺は細麺で柔らかい。これが健康に悪そうな油一杯の汁と絡み合い、更ににんにくとネギのシャリシャリ食感と混ざり合って実に愉快である。
痛快に鼻孔を通り抜けていくネギ属たちの香りが食欲をいやが上にもかき立てる。ズニュルズニュルッチュ~チュ~ッチュバッチュバッを5分ほど繰り返すと丼は空になってしまった。言っておくが卑猥なことをしていたわけではない。
こんなうまいものを今まで隠していやがったとは「ババア、やってくれたなあ~!」と暴れ出してしまいたい気持であった。
喰って呑んだらさっさと代金2,343円を払って店を出た。
そういえば今日は会計をババアの方からテーブルに来て済ませてくれた。なんでだろう?コロナ対策??
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