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緑区「あさくら」~日本一のとんかつだとネット民はいう。。。

2022/10/14

 ネットで人々は云う「ポン一のとんかつ」だと!更に云う「ここよりうまいかつは知らない」と!!そんな人民をトリコにしてしまうとんかつ屋が今回の舞台であ~~る。

 

 こゆきは「孤独のグルメ」でとんかつ編を見てしまった。ゴローがうまそうなカツを喰ってけつかる。その店は肉屋がやっているそうだ。実にうまそう。実に爽快であった。

 こゆきもこのとんかつにあやかりたいものだと思った。でも近くのとんかつ屋でめぼしいところを思い浮かべても中々ドラマのようないい店は思い出せなかった。

 そこでグーグルマップを検索してみた。豊明市の「キッチンひろ」や緑区の「とんかつの新」あたりが候補に挙がったが、どちらも営業時間が短いし、おやじが一癖ありそうだった。ということで以前行ったことがある緑区滝ノ水の「あさくら」が急遽浮上した。

 

 あさくらは数年前からネットでは「日本一!」と噂されるとんかつ屋だった。でもこゆきが数年前に訪れた時食べたとんかつは正直なところ「いや~~それほどでも、、、」といったレベルだった。

 ということで今回数年前の記憶が正しいのかという問題ととんかつ食べてぇ~病を一度に解決しようと思ったわけでおじゃる!やはり一度食べたきりで正確な店の評価は難しいからね。

 

 16時半店の前に立った。店の開店時間は17時からとなっている。平日だし30分前に行けば一番乗り間違いなし!って思ってのこのこやって来た。でもすでに7人のサムライが並んでいた。このサムライたち暇なんだろうか。

あさくらにさぶろうサムライ達

あさくらの入口 簡単には入れないじょ~!

こ、ここが日本一のとんかつ屋でっか!!!ゴクリッ!

 ちなみに今回は公共交通機関を使ってやってきた。いつもなら歩いてくるんだが最近気力がなくなってしまった。

 それに今回はサケるという最重要ポイントがあるので車ではむり。飲酒運転は悪魔の所業です。警察24時みたいになってきた。。

 

 7人のサムライたちの後に並んで30分我慢した。こゆき様は普段行列に並ぶことはまずない!行列を見たら目的の店でも退却するという賢明な選択をしてきた。でも今回だけは堪え難きを堪えた。

 17時になりやっと店の扉が解き放たれた。しかし一組づつ店に入れてじっくり時間を掛けていた。「はよせんかい!ボケっ!イテこましたろか!」といいたいのを我慢した。ここは我慢と忍耐の店である。

 

 やっとこゆきが店に入る番がやって来た。ねえさんが問うには「料理は時間が掛かるがいいか?」と、こゆきはこたえて曰く「心苦しからず!」と。もしここで「まってらんねえよ!」と言ったらどうなるんだろうか?

 カウンターの端の席へ案内された。カウンターは5席。テーブル席が4卓ほど。小上がりが2卓といった店内構成となっていた。まあ以前と変わりないね。

 一応書いておくが駐車場は店の隣に3台だけらしい。車はやめた方が賢明君だ。まあどうしてもってんなら止めやしない。好きにしな!

 

 すでにオーダーは決めていたので茶を持ってきたねえちゃんに「特上ロースとんかつ定食2,300円、自家製クリームコロッケ(トマトソース)1,150円、漬物300円、生ビール中ジョッキ650円」とすかさず伝えた。

 本当はヒレとんかつも食べたかったが、そんなに頼んで食べ切れなかったらハズいのでやめておいた。

 この時店内テーブル席は一杯になったが、カウンター席はこゆきのみ。こりゃ気持ちい~い!カウンターはこゆき様の貸し切りじゃ!

 ほとんどの客が複数で来るのでテーブル席が空くまで待たなければならない。何組もの客が外で待機しているようだ。ずっと待っておれ!これは愉快!昔「他人の不幸は蜜の味」とのたまうクズが居たが、この時のこゆきはクズになっていた。

 

 さて早速ビールと漬物がやって来た。店内で飲酒しているのはこゆきのみ。大いにゴキュってやった!そして大きな音を立てて漬物をポリった。

 漬物は大根の甘酢漬け。甘酢漬けはあまり好みではないが柚子が散らしてあるので悪くなかった。でも出来れば糠漬けなんかをパクりたかった。

うまいとんかつ喰うのに酒吞まない奴は人にあらず(出典平家物語

カウンターの備品にブタが居た

ブタをひっくり返してみた キモイ!

 その後何の音沙汰もなかった。頼んだものが来る気配は微塵もなかった。さすがは最初に「時間掛かるけどいいけ?」とねえさんが言ってきたことだけのことはある。

 なんせここの料理人は大将一人だから。。。接客はその大将の配偶者らしき人とねえさんの二人。これじゃ早く料理出せ!って言っても無理がある。

 でも接客はしっかりしていた。きんもちいい!!席の間隔も広く、仮に隣に誰か座ってもウエルカム!と言えるシチュエーションだった。こゆきは肩寄せ合ってモノ食べんの嫌いなの!

 

 ビアりつつ四股を踏むこと30分以上待ちました。ようやくクリームコロッケがやって来た。

 少し遅れて「選り抜き特上ロースとんかつ定食」も姿を現した。一気にこゆきの前のカウンターが埋め尽くされた。

 まんずコロッケからいってみっか。このコロッケにはマヨネーズが付いていた。別皿でトマトソースも付いてくる。だが残念なことにタルタルソースはなかった。

 タル好きなこゆきは残念に感じた。マヨは要らんからタルよこせと言いたかった。

 コロッケを二つに割ってみた。衣は柔らかく素直にブシャッとなった。割ったコロッケをまず素のままかじりついた。

 味は「ぜんぜんフツー!」といったところ。失礼かもしれないが素直な感想だ。ただ揚げ方は一流を感じさせた。油くどさが微塵もない。

 次にトマソーをつけてみた。トマソーはそれなりにうまかった。酸味もあるし香辛料の香りも豊か、トマト感は少なく感じた。やっぱトマトよりタルだよなあ。

 まあ普段あんまりクリームコロッケなんて食べないから鈍感なだけかも。でもタルほしかった。。。

クリームコロッケの名店知ってる?教えて!

こいつをコロッケに掛けろというのケ??

 次にメインターゲットのとんかつを正面に据えた。真ん中の一切れに塩をなすり付け辛子をちょろって食べてみた。

 なんせ選り抜き特上なのでとても期待した。パクってみたゴクってみた!ふつう君だった。。。

 普通の街中のとんかつ屋を2.5点とするなら3.5点といったところ。日本一だといううわさや値段を加味するともう少し魔力が欲しいところ。以前食べた時感じたままだった!

 肉はきっととてもいいものを使っていると思う。脂身は少なくとても柔らかい。歯のない老人でも笑って食えるブツである。

 でもうまみは少ないような、、、ジューシーってわけでもない。衣はうすくこの点はこゆきの好みに合致する。

 でももう少し脂身入れて冒険してみてもいいカモ!って感じだった。もちろん人の好みが大きいからこれが「サイコー!」って人に問題提起するつもりはない。じゅうぶん美味しゅうございました。

こ、これが日本一の店の限定10食の「選り抜き特上ロースとんかつ」ゴクッ!

最近流行りの断面ピンクではない でもピンクだと何がいい?寄生虫居ねえか??

間違えた~!こいつはコロッケ メンドイからそのまま

 その他ごはん、みそ汁、定食についてきた漬物はバッツグン!もしこれが千円台だったら納得しただろう。といってもこのご時世でこの肉使ってんじゃ無理だろなあ~。

 ごはんとみそ汁は当然うまい!はっきり言ってごはんとみそ汁ととんカス(肉抜き)だけでも定食として成り立ちそうなほど上手に作られていた。

 そういえば定食が来る少し前に冷酒600円を注文したが、この酒は端麗で結構うまかった。揚げ物喰う時にはちょうどいい酒カモ。

ごはんとみそ汁うまい店に間違いはないよねえ

酒飲んでるのこゆきだけなんだもん!恥ずかしかった!バ~ロ~!!

とんかつ用調味料軍団

定食付属の切り干し大根 まあなんちゅうか田中先生も満足されてた!

定食の漬物 単品の漬物よりいいじゃん!

 すべてを食べ呑み終えてそろそろ帰り支度を始めるとデッセが出てきた。ゆずのシャーベットだった。それに熱いお茶。ここらへんは名店の片りんをのぞかせよる。

ここまでやられちゃ高いだのどうだの言えねえなあ

 最後にレジで5,000円を支払った。心満たされたか?と問われれば「う~ん」と返答に苦しくなるが、もう一度ヒレカツを食べに来たいという願望は湧いてきている。いずれ再会する日は来るであろう。

 とんかつは庶民にとってご馳走だと思う。適度な値段でうまいとんかつ。あさくらの値段は普通よりちょっと高め。ここより高いとこだともっとうまいとんかつもある。

 例えば桜山の「ぶた いながき」。ここで喰うと3,000円越えは覚悟しないといけないのでなかなか行けない。当然絶品!こゆきの№1とんかつ。高杉君!

 その点あさくらは良心的なのかなあ???肉の卸値よく知らないのでわかりまちぇん!一層のこと値段上げて更に上を目指してみるのもありかと。

 

 今回感じたことは、みんながうまいというから自分も「うまい!」って手を挙げるのは間違っていると思います!素直な自分の感想を述べるのはとても大事なこと。

 これはあさくらがうまくないと言っているのではないので追記しておきます。日本一かどうかはわかりませんが、とんかつ病の患者さんたちが集まってくるのは当たり前の美味しい店です。

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