ミシュニャンガイド

みんなの為ではなく自分の為のグルメガイドブック

南区「ラーメン福」~禁断症状の出た福中毒患者の行動

2022/10/16

 ここ2、3日福のラーメンが食べたくてウズっていた。ついに本日行動を開始した。店へ行く前にグーグルマップなどで福の成り立ちや店舗網を復習してみた。といってもすでに十分知り尽くしているのだが、、、

 その中で気になったのが、口コミに「最近福がテレビで紹介された」とあった。しかもバナナマンの「せっかくグルメ」だという。超人気番組ではないか。

 更に紹介された店はいくつかある福のチェーン店の中の「笠寺店」だという。これからこゆきが行く店じゃん!!これはヤバいと思った。

 だって今日は日曜だし、そんな人気番組で紹介されたらハエがいっぱい集まってくるじゃん!ただでさえ福はいつも混んでいるのに。

 こゆきは悩んだ。うんこにたかるハエと一緒に行列に並ぶか、それとも日を改めるか。是非なしと判断しこゆきもハエに変身することにした。

 さんざん行列は嫌いだとか並んでまで食うものはこの世にはない!とまで言っていたのに福中毒患者は我慢することが出来なかった。

 

 13時17分店の前に立った。店の外にはハエが10匹ほど。更に店内には腹をすかせたオオカミが10匹ほど。合計約20匹の後へこゆきは続いた。

 道行く人から見ればこゆきの背中にも羽根が生えてて立派なハエに見えるんだろうなあとぼんやり考えていた。

 行列は遅々として進まなかった。もう離脱しようかとさえ考えた。でもどうしても福が食べたかった。

 石の上に3年ほど住んでいた。もう化石に成りかかったところでようやく席に座ることが出来た。この時時刻は13時45分になっていた。

 

 座るなりねえちゃんに「ラーメン野菜多め650円、餃子350円」とオーダーした。いつもなら野菜多めでもおいしく食べられていたので何の躊躇もなくオーダーしたがこれが後で災いとなって返ってきた。

 

 約10分後餃子来来。早速餃子のタレとラー油で食べてみた。

 ちなみにこゆきは餃子を食べる時はタレを使わない。酢とコショウとラー油を混ぜたもので食べる。これをこゆきは「スコラー」と呼んでいる。これがうまいんだ!

 でもなぜか本日の福には酢がなかった。前はあったような気がするけど~。

 福の餃子はにんにくいっぱいでとてもおいしい。王将のにんにくマシマシ餃子に似ている。福に行ったら食べてみることを推奨する。

 今回の餃子もとてもうまかった。言っとくけど皮の中から汁がジュルッと出てくるとか皮パリでたまんない!といった代物ではない。

 至ってパサッており、皮も普通の湿り気を帯びている。でもうまかったので一気に腹の中へ放り込んだ。

 

 餃子を食べているとラーメンがやって来た。なんだかいつもより野菜が多いような。汁も溢れんばかりに注がれている。食べ切れるか不安がよぎった。

 店のねえちゃんは「汁がこぼれるから気を付けて!」といいながら丼を手渡してくる。でも丼の淵ギリギリまで汁が入っているので当然ボタボタこぼれた。皿で受けているので被害はなかったが危なかった。もうちょっと気ぃつけて汁入れたらんかい!

 野菜多めなので麺が見えない。まずはもやしをシャリった。一口目を口に入れた瞬間悟ってしまった。「今日のはヤバいカモ。。食べ切れないカモ。。。」なんだかいつもよりもやしが多いように見えた。

 とにかくもやしの森を抜けださないと麺にはあり付けない。必死でもやしをかき分けた。でも次々にもやしは奥の方から現れ中々麵君に会うことが出来なかった。

 ようやく麵が顔を出したので引っ張り出してズルった。やっぱうまい!大人気なのもうなずけるわ。

 レンゲで汁だけジュルってみた。すると麺を食べた時には気付かなかったがいつもより味がぼんやりしている。

 麺だけ喰った時は「うんいい感じ!」と思っていたのに汁はなんだかいつもの中毒性のある味とはちょっと違っていた。

 いうなれば化調が少ない味と言ったらいいだろうか、それとも無化調と言ったらいいのか。。なんだか物足りない。

 

 そういえば今日はいつもいる眉ぞりのヤンチャそうなあんちゃんがいない。あまり見覚えのないおじさん店員とねえちゃん4人で切り盛りしていた。これが原因だろうか。

 ネットでは福は店によって味が違うという。こゆきは他で食べたことがないのでわからないが、ということはどっかの工場一か所で汁や麺を作るセントラルキッチン方式ではなく、各店で調理を行っているということだろうか。

 そうであるならばヤンチャが居ないことによって味が変わったことも説明がつく。「お~~~い、ヤンチャ~カンバ~ック!!」こゆきは心で叫んだ。

 いつもよりおいしくない汁、いつもより多く感じる野菜、これらが原因で最後の方はもうヒイヒイだった。

 汗ダラダラだし腹パンパンだった。でも自分で野菜多めにしてもらっといて残すのは死んでも嫌だったので全部平らげ、最後はあまりうまくない汁もレンゲですくって「うまかった~!」って表情を作って店員に「ごっつぉーさん」と笑顔を振りまいた。

 千円払ってヨロヨロ店を出てどっと疲れが出てきた。

噂では青森産のにんにくがタップリ入っているそうだっちゃ!

このもやし増量がタダって二郎もビックリ!一郎の称号を与える!

 思えば本日は行列に並んで苦労した割にはあまりうまくなかったし、大量地獄にも陥った。ついてない日とはこんな日のことを言うのだろうか。

r.gnavi.co.jp