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浜松市「さわやか浜松遠鉄店」~評判に釣られてみた

2023/3/20

 多分これを読んでいるほとんどの人が名前を知っていると思う。静岡の「さわやか」である。今更ながら初調査に入ってみた。人一杯だと噂で聞いていたので果たしてどうなることやら。。。

 JRの新幹線を使わず快速でスイスイと浜松へ移動した。はじめは電車の中は人一杯だったが、刈谷を過ぎたあたりからまさに田舎の車中に変化した。席は空き、座りたいホ~ダイやりたいホ~ダイとなった。これはありがたし!やっぱ愛知は電車に限る!!豊橋で乗り換え普通列車でハメマツへ向かった。豊橋からはあっという間かと思っていたら結構時間が掛かりぐったりした。

 

 ハメマツに着いたのは9時15分頃。。店はハメマツ駅の真ん前の「遠鉄百貨店」というビルの中にある。遠鉄百貨店など聞いたことがなかったが立派なビルであった。名古屋駅名鉄百貨店よりごっついカモ!ハメマツも意外とやるもんですなあ。ハメマツ駅で降りるのは初めてである。想像よりも高層ビルが多くてトナカイだった。でも朝からやっている店は少なく、人影もあまり多くなかった。

祝、初ハメマツ駅!

遠鉄百貨店 なんだか大きいじょ~!さわやかは本館ビル8階にある これは別館けっ??

 店の整理券の配布開始時間は10時から。しかも遠鉄百貨店の開店時間も10時からとなっている。なので事前に百貨店の中には入ることが出来ない。出来れば前もって店の位置を確かめておきたかったが残念だ。百貨店の第一扉が開いていたので忍び込んだが、第二扉に阻まれてしまった。ガタガタ扉を押したが開くことはなかった。ケ~サツが来る前に逃げたこゆきはん!

 

 こうしていても仕方ないのでハメマツ駅周辺をウロついた。不審者かと疑われるくらいウロウロした。だって暇なんだもん!

 ハメマツ駅周辺は沢山の店があった。でもこの時間に開いている飲食店はカイム~であった。居酒屋なんかが開いていたら入ろうかと思っていたがそんな気の利いた店はなかった。

 ウロウロウロウロ~っとして10時少し前に百貨店の入口に行ってみるとなぜか人々が並んでいる。このような地方都市の百貨店でもこんな現象が起こるのかと興味津々であった。こゆきも人民の後に並び開店を待った。ちょっと楽し~い!

 

 10時ちょっと前になるとなんだか律儀そうな百貨店のおっさんが入り口のカギを持って現れた。そしてカギを鍵穴へ差し込んだ。でもなかなかカチャッとは開けてくれなかった。そしてしばらくして10時の時報と共に厳かに解錠された。そこまで勿体付けなくてもとこゆきのようなアバウトな性格の奴は思う。

 開場と共に人民が店内へ流れ込んだ。誰一人遠慮するヤロ~はいない。まさにパチンカスがパチンコ店開店と共になだれ込んでいく風景そのものだった。みんな一目散にエレベーターへ乗り込んだ。こゆきは横から入って一発目に乗り込んだ。百貨店の店員が「ここまで!」というギリギリだった。あぶなかった~!!残った人民の恨めしそうな顔は記憶に残ることだろう。まさに蜘蛛の糸を切られたカンダタのようだった。横から入ったと書いたがズルしたわけではない!こゆき様の強運の成せる業と言っておく。

 エレベーターは昇っていく。でも何故か各階で止まる。どこかから入って来たハエたちがエレベーターボタンを押しまくっているようだ。開店直後だというのにどこから入って来たのか?でも満員なので乗れない。しかも降りるアフォ~も一切いない。みんな8階の「さわやか」を目指しているようだ。

 なんかこの辺でこゆきは疲れた。。。もう帰ろうかとも考えた。ここまでしてさわやかで喰う意味ってあんの???でもせっかく早起きして電車に長時間乗って来たのにこのまま帰るのは辛かった。

 

 8階に到着し、エレベーターを出た人民はさわやかへ殺到した。予想通りどいつもこいつもさわやかファミリ~だった。

 こゆきは少し迂回してしまったので出遅れてしまった。整理券を受取ると25番であった。店員はさわやかに「11時半過ぎ頃です!」と判決を言い渡してくれた。「なんで開店同時に来て11時半やねん!!!」「しかも25番なのに~!」と言いたかった。

 

 その後11時ころまで付近のカフェで過ごした。飲みたくもないココアを呑んだ。ビールを呑もうかと思ったが、この後さわやかでうまいバーグとビアーでシケりたかったので我慢した。ここのココアあんまりうまくなかった。お代金600万円。。。

 11時にふらりとさわやかの店頭に行ってみた。相変わらず動きはなさそうだ。店内は客いっぱいのようだった。こゆきは大人しく店外の丸椅子に腰かけた。

 

 11時半辺りで呼び出し専門店員が「25番様~!」と言ってくれた。うれしくて飛び跳ねるようにピョンピョン店内へ入ってみた。すると店内の待合席に座るようになっていた。すぐテーブルに案内されると思っていたのでこれは意外だった。しかもこの苦行はこの後20分ほど続いた。出来ればすぐ客席に着ける状況になったら呼んでほしい。

 こゆきが待合席で待っている間にも、ギョウサン来客アリ。もうこの店には来客なしの状態はねえ!ず~~~っと受付を続けなければならない。もう少しシステムを変えたら、と思ってしまった。11時半少し前で店員が整理券を受取りに来た客に「2時間半待ちで~す!」とか言っていたから。どんだけのもんじゃい!!!と言いたい!ここの客はマゾの集まりかえ??

 石に臥すこと3年でやっと二人掛けのテーブルに案内された。見渡してみるとこの店では一人客でもテーブル席に案内するようだ。てゆうかカウンター席はないようだ。ズルい奴は四人掛けのテーブルでのさばっていた。相席はやらないようだしこの辺は非常に好感が持てた。知らねえ客とメシりたくはねえっすから!しかもやっと獲らえた自分の席でやんすから!

 

 まずおねえさんがメニューを持って来てくれた。こゆきは事前にネットで食べたいものを決めてきたので即効でおねえさんに「げんこつハンバーグランチ1,375円をオニオンソースとパンで、トマトサラダ330円、竜田揚げ473円、中瓶ビール715円、デカンタ赤ワイン968円」と次々に注文を繰り出した。ビールはグラスサイズにしたかったが無いそうだ。なんか今日はビール気分ではない。銘柄はプレミアムモルツとなっている。

 デッセも充実したメニューだったので頼みたかったが、もしかするとその前に腹一杯地獄になってしまうかも知れないので様子を見ることにした。

いちごチーズケーキに心を奪われてしまったこゆきはん

 まずは素早くビールとワインがやって来た。早速ビアったがなんだかうまくない。。。ここまでの道中のいろんな苦労や苦行が甦ってくるとビールが喉に引っかかった。本来なら苦労の末の乾杯になるはずだったのに何でこうなるんだろう。2口くらいでもう要らなかった。

 ワインは甘めで、サイゼリアと同じようなものを想像していたが、もっと上質なものを出しているようだった。今日はビールよりワインで攻めようと心に誓った。

ビールは必要なかったカモ

 飲み物に続いてやって来たのはトマトサラダと竜田揚げだった。トマトサラダは小ぶりにぶつ切りされておりドレッシングが掛かっていた。こうして出されると食べ易くておいしかった。更に上からテーブル備え付けのハバネロソースとペッパーを掛けると更に風味が良くなりワインがうまくなった。

 竜田揚げは淡白な味付けで熱々で提供された。ただトマトを食べてワインを呑むのに忙しかったので食べるのが後回しになってしまった。せっかくジュウジュウだったのに少し冷めてしまったのが残念なところ。

小ぶりなトマトで前菜には良かった ハバネロとペッパー掛けるともっと好きになりました!

熱々なのは高評価 だがそれ以上の感想はない!

ハバネロソースってこんなもんあるんだ?売ってたら買う奴やろ!

 ランチに付属のスープも提供されたがとても手が回らない。熱々を飲みたいが後にとっておいた。冷めてしまったことは言うまでもない。。。

付録のスープ 卵スープが飲みたかったがこいつもなかなか

 トマトも竜田もまだ食べ切っていない時点でおねえさんが「そろそろハンバーグが出来上がりますよ~!」と言ってきた。もう少し時間差が欲しいところ。でもそんなことにお構いなくバーグがやって来た。

 

 鉄板に乗せられたバーグの見た目はそれほどジュウジュウではなかった。そいつをおねえさんが目の前で真っ二つに切り、鉄板の余熱を使ってジューッとやっていく仕掛けになっていた。おねえさんに「いつもこうするんですか?」と問うと「そうでぇ~す!」と答えていた。オニオンソースもおねえさんにブッカケをお願いしビチビチっと飛び跳ねるのが収まるのを待った。その間客はテーブル敷きで飛び散りが自分の方へ掛かって来ないよう防御をしなければならなかった。

 さて一連の儀式を終えてバーグ切断の儀に取り掛かった。ナイフを入れると意外に切りにくい。肉の粒が大きいので普通のバーグほどスッとは行かなかった。切った断面は赤かった。こいつを好みで鉄板に更に押し付けて焼いていくようだ。多分肉が新鮮なのでレジェで食べても問題ないのだろう。

 バーグの切断面からはジュクジュクと肉汁が溢れ出してくるかと思いきや意外にもパサッていた。あまり火を通さないのがさわやかの流儀なのであろう。パクってみるとやはりゴロンとした肉の食感だった。肉喰ってる感がパなかった。普通バーグにはイッパイ香辛料が混ぜ込んであるがさわやかではあまりそういうものを使わないようだ。これはこれで非常に好感が持てた。

 ソースは特筆すべき感動はなかった。もし次回があったならデミグラスソースを所望したい。でもネットではオニオンソースがデフォとなっていたので今回は従ったまで。。

 バーグの付け合わせは人参、ブロッコリー、かぼちゃ、さつまいも?といったところ。出来ればフレンチポテトとかインゲン豆が欲しいところ。ただ単にこゆきの好みだけど。。

げんこつハンブルグ!フォッ!

御飯とパンを選択出来まっせ!こゆきはパンにした

スープ入ってないけどランチの全景 うまいど!

 喰って呑んで十分堪能した。バーグの肉感はさすが人気店と言ったところ。接客はベリーグ~!だった。料理を持ってきた後おねえさんが「お味はいかがですか~?」と気にしてくれた点も評価高い。

 

 最後にデッセを食べたかったがさすがにもう入らなかった。涙を飲んで撤退してきた。あんまり長居してちゃ後の客に迷惑だからね。

 もし仮にさわやかが近くにあって、こんなに並ばなくていいなら何度も通うことになるだろう。でもふと思うのは「遠くて待たなければいけないから」貴重なのカモ。宝石は希少だからこそ人々が憧れる。それと同じことかもしれない。では。。。

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