ミシュニャンガイド

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タイのグリーンカレー 本場の味を求めて

2020/9/25

 タイのカレーを食べたことがある人は皆さんの中にも多いと思う。日本のカレーとは全く似ていない独特の香辛料の香りやココナッツミルクのまろやかな味。こゆきは大好きだ。

 以前何回か知り合いの在日タイ人にご馳走になったことがある。うまかったな~!

 その後そういった機会もなくなり、不意にタイカレーが食べたくなるとタイ料理の店へ飛び込んだ。

 そこで出されてくるカレーはタイ人が作ったものとは違っていた。はっきり言ってうまくない。何店か食べたがどこも同じだった。

 日本人の舌に合わせているんだろうかね。何というかパンチがない。辛さの問題ではなく、本場の粗野感とでもいおうか、そういったザワザワ感が感じられない。表現するのは難しいね。まあとにかく日本では本場の味はないと考えている。

 ところが今日東海市に「バーツ」というタイ料理の店があるのを食べログで見つけてしまった。またガッカリするだけだろうという思いも頭をよぎったが、食べてみることにした。

 お昼14時近くに店の駐車場に到着した。雨が土砂降りである。車から降りて急いで店先へ向かった。

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店内は照明を消し、扉は解放中

 玄関の扉は開いている。しかし店内は真っ暗だ。少し不気味である。店の中へ入り声を掛けてみると中からオーナーらしき人物が出てきた。

 営業しているのか尋ねると、「今日はもう閉めようと思っていた。でも食べてもらってもいいよ」ということだった。

 少し引っ掛かる物言いだったがここまで来て食べずに帰るのはもったいないので、ゴチになることにした。

 メニューは見なくてもグリーンカレーに決まっているので、単品で注文しようと思っていたがない。定食メニュー1,180円になっている。メンド―なので定食で注文した。

 まず生春巻きや揚げ物やスープの前菜が出てきた。春巻きや揚げ物はタイっぽいソースが掛かっており普通にうまい。だがスープは少しケダモノ臭がしていた。

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生春巻き 鶏の揚げ物 スープ

 飲めないほどではないがあえて言うなら、出来れば付き合いたくないといった代物である。

 前菜を片付けたところで本命のグリーンカレーが登場した。この店では皿は木製である。当然カレーも木製の皿に盛られてやって来た。

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カレーの水深は1ミリほど

 しかしこの皿妙に底が浅い。湾曲が少ない。だからカレーをドップリかけると汁がこぼれてしまう。だからなのかカレーの量は極端に少なかった。その割にご飯は多かった。割合にして2:8といった感じ。

 すごく不満を感じたがこれがこの店の流儀なら仕方ない。とりあえず一口食べてみた。かなり本場風ではある。

 ピリッとした辛さの中にまろやかさが合わさり、添えられている香草がいいアクセントになっている。

 いっぱいカレーを含ませたご飯をパクつきたいと感じてしまう。しかし如何せんカレーの量が少ない。最初の方でカレーを大量消費してしまうと後半はご飯だけ食べることになる。比率1:9の配合で我慢した。

 しかしここのご飯が問題であった。タイ米を使っているのはいいとして、ものすごくパサついているのだ。

 タイ米は日本米に比べパラッとしているのは知っている。しかしパラッというよりパサッという表現の方が的を得ているご飯だった。

 邪推(ほぼ正解だと思うが)するならば、3日くらい前に焚いて余ったご飯を冷凍保存しておいて、ちょっぴりチンして出してきたという感じだ。

 なぜかしっかりチンはしてないはずだ。しっかりチンをすれば冷凍ご飯でもホクホクにはなるはずだ。でもパサッている。しかもご飯は大量である。

 閉店しかけの時間に押し掛けたこゆきが悪いが、入っていいよと言ったのはソッチじゃん。だったらまともなものを出してほしかった。

 カレーを食べ切ると最後にライチのシャーベットの掛かった紅茶ゼリーが出てきた。まあうまかったとしておこう。

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紅茶ゼリー

 カレー自体の味は合格だとしても、全体としては非常に不満の残る店の姿勢であった。

 コロナで大変だと思うが、店の営業時間は守ってほしいし、変更するなら告知すべきである。ちなみに店のHPには営業時間11~22時となっている。

 それからマスクはきちんとつけてね。ではアデュー!

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